“チンチラって、どこを撫でたら喜ぶんだろう?”
犬や猫なら頭や背中を撫でるイメージがありますが、チンチラの場合はどうなのか。実際に検索してみても「撫でると逃げる」「撫でると鳴く」「撫でると目を閉じる」「どこを撫でると喜ぶ?」など、いろいろな疑問が出てきます。
我が家のチンチラ・こたろうも、お迎えしたばかりの頃は、こちらが触ろうとするだけでサッと逃げていました。
ところがお迎えして6年経った現在は、撫で始めてもほとんど気にせず、それどころか「次はここ」と言わんばかりに自分から顔や体の向きを変えて、撫でてほしい場所をこちらの手に押しつけてくるようになりました。
ただし、どこを触っても平気なわけではありません。ものすごく喜ぶ場所もあれば、触ると避ける場所もありますし、抱っこについては今でもあまり好きではありません。
この記事では、こたろうの場合を例に、チンチラが撫でられて喜ぶ場所、嫌がる場所、そして撫でているときの反応について紹介していきます。
■この記事でわかること
・こたろうが一番好きな「撫でる場所」
・撫でると目を閉じるのはどんなとき?
・頭・背中・耳・鼻・髭・お腹・尻尾を触ったときの反応
・撫でていると鳴く・噛むときはどうしてる?
・我が家流の「ガシガシ撫で」
・撫でようとすると逃げる=嫌われている?
・お迎え直後から現在まで、触らせてくれるようになった変化
撫でられて一番喜ぶのは「顎とほっぺたの間」
こたろうが撫でられるのが一番好きなのは、顎とほっぺたの間くらいの場所です。
ここを指先で撫でていると、首をぐーっと横に傾けて、「そこそこ!」という感じで自分から顔を押しつけてきます。
さらに気持ちよくなってくると目をしっかり閉じて、かなりうっとりした表情になります。調子がいいと、片方の前足をぐぐっと上に持ち上げたまま、その姿勢で固まることもあります。笑
こたろうは普段、寝ているときでさえ完全に目を閉じず半目になっていることが多い子です。そんなこたろうが、撫でられているときだけはしっかり目を閉じて「はぁ〜……」という顔をしています。
もちろん、「目を閉じた=必ず気持ちいい」と一つの行動だけで決めつけることはできませんが、こたろうの場合は、自分から顔を押しつけてくる、逃げない、体の力が抜ける、といった前後の反応も含めて、明らかにこの場所を気に入っているように見えます。
普通に撫でるより「ガシガシ」が好き
我が家の場合、いわゆる一般的な「手のひらを頭から背中へスーッと滑らせる」という撫で方はあまりしません。
こたろうが好きなのは、5本の指先を使って、毛を軽くつまむようにワシャワシャと撫でる方法です。少し指先を立てながら、ガシガシ、ワシャワシャ。人間でいうと、頭皮を指先で揉んでもらうような感覚に近いのかもしれません。
特に先ほどの顎〜ほっぺた周辺は、この撫で方をするとかなり喜びます。背中からお尻にかけても、手のひらで撫でるより、毛を軽くつまむようにガシガシされる方が好きそうです。
ただこれはあくまでこたろうの好みです。チンチラの被毛や皮膚はデリケートなので、強く引っ張ったり乱暴に掴んだりするのはもちろんNGです。
最初から「ガシガシやれば喜ぶ」と真似するのではなく、その子の表情や逃げ方を見ながら少しずつ好みを探した方がいいと思います。
寝ぼけているときは頭の上のナデナデも好き
もう一つ好きなのが頭です。特に眠そうにしているとき。
完全に寝ているところをわざわざ起こしてまで触ることはしませんが、「起きてはいるけど、かなりウトウトしてるな」というタイミングで頭の上を指先で軽くつまむように撫でると、そのまま目を細めてより一層ウトウトしています。
普段の部屋んぽ中よりも、眠たいときの方が頭を触らせてくれる時間は長いです。逆に完全に寝ているところを触れば当然起きてしまうので、邪魔しないようにしています。
撫でていると「次はここ」と自分で動く
こちらが一か所を撫でていると、そのままずっと同じ姿勢でいるのではなく、顔を少し回したり、体の向きを変えたりしながら「今度はこっち」というように、撫でてほしい場所をこちらの指に押しつけてきます。
ほっぺたを撫でていたら顎側へ。そこが終わると反対側へ。ときには自分でくるくる回りながらベストポジションを探しています。飼い始めた頃には考えられなかった行動で、とってもかわいいのです♡
撫でられるのを嫌がる場所は?部位ごとの反応
こたろうの場合、触ったときの反応は部位によってかなり違います。
お腹はかなり嫌がる
一番分かりやすく嫌がるのがお腹です。触ろうとすると体を引いたり、避けたりします。そのため、日常的なスキンシップであえてお腹を撫でることはほとんどありません。
鼻は「触らないで」という感じで避ける
鼻もあまり好きではなさそうです。絶対に触れないというほどではありませんが、指を近づけると、「ふんふん」という感じで鼻を動かしながら、少し後ろへスッと引きます。嫌がって大騒ぎするほどではないものの、積極的に触ってほしい場所ではないようです。
髭も触ると避ける
髭も鼻と似ています。触れてもパニックになるわけではありませんが、髭を触ると顔を後ろへ引いて避けます。以前、髭についての記事でも書きましたが、こたろうはもともと髭を触られることをあまり好みません。わざわざ嫌がる場所をスキンシップで触る必要もないので、基本的には触らないようにしています。

耳は意外と平気
一方、耳はかなり平気です。耳の付け根だけでなく、耳そのものを軽くつまんでも特に嫌がりません。「耳は絶対ダメ」という感じは、こたろうにはありません。
なので、飼い主はよく耳をぺこぺこ触って遊んでいます。もちろん嫌がらない範囲で!
尻尾は触れるけど、長時間は嫌
尻尾も触ること自体はできます。少し触ったくらいでは特に反応しません。ただ、しつこく触っていると、「もうやめて」という感じで体ごとスッと避けます。尻尾についても、撫でて喜ぶ場所ではないので、普段はそれほど触りません。
基本的に、嫌なところを触られて「ぎゃん!!」と鳴くことは少なく、自分からスッと飼い主をさける動きをすることが多いです。怒って鳴くのは抱っこしようとしたときくらいですね~。
撫でるとモゴモゴするのは気持ちいい?
こたろうは、気持ちよさそうに撫でられているとき、口をモゴモゴ動かすことがあります。これは「不快そうだな」と感じるときの歯ぎしりとは少し違います。
不快そうなときの歯ぎしりは、ギリギリと音が聞こえる感じ。一方、うっとり撫でられているときは、特に音はせず、「うーん、いいねえ」という感じで口元をモゴモゴ動かしています。
※歯ぎしりは体調不良や歯の問題などと関連する場合もあるため、ある程度見分けがつくようになるまでは「撫でているから喜んでいる歯ぎしり」と自己判断せず、普段と違う音や様子が続く場合は獣医師へ相談されることをお勧めします。
撫でていると急に鳴いて噛むこともある
ここまで読むと、こたろうは撫でられ好きなチンチラなんだなと思われるかもしれませんが、そうでもありません。
しばらくは目を閉じてうっとりしながら、「もっとここ」と体を押しつけてくるのに、突然、ブーブー!と鳴きながら、ガッと噛んでくることがあります。
最初は「今まであんなに気持ちよさそうだったのに!?」と思いました。でも何度も一緒に暮らしているうちに「あ、もう満足したのね~」と分かるようになりました。
こたろうの場合、これはかなり分かりやすい終了のお知らせです。そのため、ブーブー鳴いて噛んできたら「はいはい、もういいのね」と手を引きます。撫でられるのが好きだからといって、いつまでも触られたいわけではないようです。
撫でると逃げる=嫌われている?
初めてチンチラを飼った方が一番気になるのは、ここかもしれません。撫でようとしたら逃げる。手を出すと後ずさりする。「私、嫌われている?」と心配になることもあると思います。
でも、少なくともこたろうの場合は、お迎えした直後は触ろうとするだけで飛んで逃げていました。今では指を差し出してもほぼ無反応。そのまま撫で始めても気にせず、むしろ自分から撫でてほしいところをこちらへ向けてきます。
日本チンチラ協会でも、毎日の触れ合いを積み重ねることで確実に慣れていくこと、手からごはんをあげたり、寄ってきたときに撫でたりしながら根気強く関係を築いていく方法が紹介されています。
なので、逃げる=嫌われているとすぐ結論づける必要はないと思います。まだ「手が怖い」「どうされるか分からない」と思っているだけかもしれません。無理に追いかけて触るより、その子から近づいてくるのを待った方が、結果的には距離が縮まりやすいと思います。
ただし、慣れれば何でも平気になるわけではない
ここは結構大切です。こたろうは現在、人に触られること自体はかなり好きになりました。でも、抱っこは今でも好きではありません。
撫でられるのは好き。膝の上にも乗る。飼い主のそばでじっとすることもある。それでも抱っこは嫌。つまり、「人になついている=何をしても平気」ではありません。
触られることが苦手な子もいれば、撫でられるのは好きだけど抱っこは嫌いな子もいる。逆に、部位によって好みがかなり違う子もいるでしょう。こたろう自身も、お腹は嫌だけど耳は平気です。チンチラとの距離感は、一つの基準で測れるものではないと思っています。
💡抱っこについては別の記事で詳しく書いていますので、よろしければ読んでみてください。

最初は「撫でる」より近くにいるだけでもいい
今のこたろうを見ると、お迎え直後からこうだったような気になってしまいます。でも実際には全然違いました。
最初は指を近づけただけでも逃げる。撫でようとするとビクッとする。そこから少しずつ、人間が近くにいることに慣れる。手からペレットを食べ、膝に乗ってくれるようになり、ようやく少し触らせる。撫でても逃げなくなる。という変化がありました。
先日書いたお迎え初日〜1週間の記事でも触れましたが、最初から急いで仲良くなる必要はありません。

チンチラ側から近づいてきたときに少し触る。逃げたら追いかけず、また近づいてきたら少し触る。そんな繰り返しで少しずつ信頼関係は高まっていきます。
まとめ|好きな場所も「もうやめて」のサインも、その子によって違う
こたろうが一番好きなのは、顎とほっぺたの間。そこを指先でガシガシ撫でると、首を傾けて目を閉じ、ときには前足まで上げてうっとりしています。
一方で触られたくないところもありますし、しつこくすると逃げちゃいます。同じ1匹のチンチラでも、これだけ反応が違います。
お迎え直後は撫でようとするだけで逃げていたこたろうも、今では自分から撫でてほしい場所を差し出すようになりました。だから「撫でると逃げるから嫌われている」と焦る必要はありません。
少しずつチンチラとコミュニケーションを深めて、その子が一番喜んでくれる「撫で場所」を見つけてあげてくださいね!


コメント