チンチラを飼ってみたいけれど、「実際のお世話って大変なの?」「犬や猫とは違って、どんなところで苦労するんだろう?」と気になっている方も多いと思います。
実際にこたろうと暮らしている飼い主として答えるなら、チンチラの飼育は決して「楽なペット」ではありません。ただ、毎日のお世話がものすごく複雑というより、24時間の温度・湿度管理、部屋んぽ中のかじり対策、診てもらえる動物病院探しなど、チンチラならではの大変さがあるという感覚に近いです。
我が家でも「これは思っていた以上に大変だったな」と感じることはいくつかありました。日々こたろうの愛くるしい姿に癒やされ、浄化されまくっている飼い主ですが、それ以上に一緒に暮らす楽しさや可愛さを感じています。これからお迎えを考えている方には、良いところだけでなく大変な部分も知ったうえで検討してほしいと思っています。
この記事では、我が家で特に大変だと感じることを5つ、ランキング形式で紹介します。
今回ご紹介する「大変なこと」の全体像は、以下の通りです。
| 順位 | 我が家で大変だと感じること | どんな大変さ? |
| 第1位 | 浴び砂の掃除 | 細かい砂がケージ周辺や部屋に広がる |
| 第2位 | 動物病院探し | チンチラを適切に診られる病院が限られる |
| 第3位 | かじり対策 | 壁紙・柱・コードなどを守る必要がある |
| 第4位 | 温度・湿度管理 | 季節を問わず空調管理が必要 |
| 第5位 | 夜間の騒音 | 夜行性で夜〜早朝に活発に動く |
第5位:夜間の「騒音」 出せ出せアピール
ペットショップで見かけるチンチラはお昼間にすやすや眠っていることが多く、「大人しくて静かな生き物」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、実際のチンチラは驚くほどすばしっこく、超アクティブに動き回る夜行性の生き物です。夜部屋んぽをしっかりさせても、夜中にケージの中で動きまわる音はよく響きます。
- 高所からの飛び降り音:高い場所が好きで、ケージのステップやサークルから「ガタンっ!ごとーん!」と着地する音が響きます。
- 壁を使った三角飛び:壁やフェンスを蹴ってアクロバティックにジャンプします。
- サークルへの体当たり・ゆすり:歯でケージのドアをかじって引っ張りながら、ガシャンガシャン(出せアピール)と音をたてます。
これらを飼い主が寝静まった夜中〜早朝にかけて全力で行うため、音に神経質な方やチンチラと同じ部屋で寝る方は間違いなく睡眠不足になります。
我が家でも、引っ越し前の数日、同じ部屋で寝ていた時期は遮音性の高い耳栓が手放せませんでした。マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、床に防音マットや厚手のラグを敷いて下階へ響く衝撃音を和らげる対策が必須です。

第4位:24時間365日の「温度・湿度管理」(電気代アップ)
「チンチラは寒さに強いから、冬場ならノーエアコンで大丈夫」と思われがちですが、これは大きな間違いです。
チンチラが健康に過ごせる適温は20℃前後・湿度40%未満であり、夏場はどんなに暑くても25℃以上、冬場は15℃以下にならない徹底した空調管理が必要です。
- エアコンはほぼ24時間つけっぱなし:春と秋の短い期間(1〜2週間程度)を除き、年中エアコンを連続稼働させます。
- 除湿機も必要:特に日本の湿度の高い夏場や梅雨時は、雨が降ると湿度が90%近くまで跳ね上がるため、環境によっては除湿機も欠かせません。
エアコンの調整を誤り、低体温症や熱中症で命に関わる悲しい事故も存在します。年間を通したエアコン稼働による「電気代の増加」を受け入れられない場合は、チンチラのお迎えは難しいと言わざるを得ません。
第3位:柱・壁紙・コード……家中の「なんでもかじる」習性

「おはよう」の代わりにかじり、「こんにちは」の代わりにかじる。気になったものや初めて見るものは、何でも一度前歯で確かめるのがチンチラ(げっ歯類)の習性です。
チンチラの歯は一生伸び続けるため、かじり木などを噛んで歯を削らないと、歯が伸びすぎて口腔内を傷つける「不正咬合(ふせいこうごう)」という病気になってしまいます。かじる行為自体は健康維持に必要不可欠なのですが、部屋んぽ中の被害は甚大です。
- かじられやすい場所:壁紙、部屋の巾木(木枠)、ドア、木製家具、ソファのフチなど。
- 特に危険な「電源コード」:家電のケーブル類をかじると、感電死や火災、銅線誤飲による金属中毒を引き起こすため最も危険です。
部屋んぽをさせる場所には、プラスチック段ボール(プラダン)やアクリルフェンスで壁・木枠を完全にガードし、コード類はすべて配線カバー(モールやステンレスパイプ)で二重保護する徹底的な対策が求められます。

第2位:チンチラを専門的に診られる「動物病院が少ない」
犬や猫に比べ、チンチラをはじめとするエキゾチックアニマルを適切に診察・治療できる動物病院はまだまだ少ないのが実情です。
「近所に動物病院があるから安心」と思って行ってみても、チンチラの扱いに慣れていなかったり、適切な知識を持っていなかったりするケースもあります。
チンチラには犬猫のような定期ワクチンがなく病院へ通う頻度が低いため、飼い主自身も「この病院の診察で正しいのかな?」と判断に迷うことが多々あります。
💡 病院選びと日頃の対策アドバイス
- 事前に通える範囲でエキゾチックアニマル専門病院(複数)を探しておく。
- 分からないことを曖昧にせず「専門外」「検査が必要」と正しく伝えてくれる信頼できる獣医師か見極める。
- 少しでも違和感を覚えたら、迷わずセカンドオピニオンを受ける。
- 毎日の健康記録(体重、食べたチモシーの量、フンの状態、目やにの有無)をつけておく。
第1位:部屋中に微粒子が侵食する「浴び砂(砂浴び)の掃除」
お迎え前の下調べで2位〜5位の大変さはある程度予想できていましたが、実際に暮らし始めて最も大変だなぁと感じるのは「浴び砂の掃除」でした。
チンチラは水でお風呂に入れないため、皮脂(ラノリン)汚れを落として毛並みをサラサラに保つために毎日の「砂浴び」が不可欠です。
しかし、チンチラ用の浴び砂は小麦粉のように粒子が非常に細かく、どれだけ対策しても部屋中に侵食します。
- 床や家具がザラザラになる:ケージ内だけで砂浴びをさせても、体に砂をたっぷりつけた状態で部屋んぽへ跳び出すため、フローリングやラグ、ソファの上まで砂が舞い散ります。ラグもがんばって掃除機はかけますが、おそらくかなり砂が詰まっていると思います…。
- 拭いても取りきれない:微粒子すぎるため、固く絞った雑巾で何度も拭いても薄く砂が残り、掃除機やコロコロが手放せません。
これに加え、部屋んぽ中にポロポロと落ちるカラカラのフン掃除も日常茶飯事です。「毎日お部屋をピカピカに保ちたい!」という完璧主義の方にとっては、かなりのストレスになるかもしれません。
ある程度「チンチラと暮らす以上、多少の砂やフンは仕方ない」と割り切る大らかなマインドを持つことが、ストレスなく付き合うコツです。

ここで挙げた大変さについて、それぞれ個別記事でもう少し詳しくまとめています。
温度・湿度管理と電気代の実額についてはコチラの記事で↓

動物病院探しや健康診断についてはコチラの記事で↓

かじり被害の実体験・対策についてはコチラの記事でまとめています↓

大変さの数だけ、こたろうとの思い出も増えていく気がしますけどね。笑
まとめ:チンチラを飼うのは楽ではない。でも事前に知って対策できることも多い
チンチラを飼うのは大変なのか、世話は難しいのか。飼い主が本音で語る「お世話で大変なことランキング」をご紹介しました。
- 第1位:部屋中に舞い散る「浴び砂」の掃除
- 第2位:チンチラを正しく診られる「動物病院」の少なさ
- 第3位:壁やコードなど「なんでもかじる」習性
- 第4位:24時間365日の「エアコン・湿度管理(電気代)」
- 第5位:夜行性ゆえの「夜間の走り回り・ジャンプの騒音」
ここまで大変なことを中心に紹介しましたが、もちろん我が家では「それでもこたろうと暮らせてよかった」と感じることの方がずっと多いです。チンチラが与えてくれる可愛さや癒やしの力は、それだけでも十分大きいと感じています。
ただ、可愛いという気持ちだけでは解決できない温度・湿度管理や病院探しもあります。浴び砂やかじり対策のように、飼い始めてから「思っていたより大変だった」と気づくこともあります。
一方で、事前に必要な環境や対策を知っておけば準備できることも多いです。これからチンチラをお迎えしようと考えている方は、可愛い面だけではなく、こうした大変な部分も含めて、自分の生活環境で無理なく続けられそうか考えてみてください。
実際にお迎えする際に必要だったものや初期費用については、こちらの記事で詳しくまとめています。



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