我が家ではチンチラのこたろうと6年以上暮らしています。
チンチラを飼ううえで、かなり気を使うのが温度と湿度の管理です。「何℃くらいが適温?」「夏のエアコンは何度に設定する?」「湿度が50%を超えても大丈夫?」など、お迎え前後に気になる方も多いと思います。
我が家でも、夏はエアコンを24時間つけっぱなしにしていますし、湿度が高い日は除湿機も使います。ただ、6年以上飼ってきて思うのは、「エアコンを○℃に設定すればOK」「湿度は絶対○%以下」と、数字だけで考えるのは難しいということです。
この記事では、一般的なチンチラの適正温度・湿度の目安と、我が家で実際にしている夏冬の室温管理、湿度が下がらないときの対策までまとめます。
■この記事でわかること
・チンチラの適正温度・湿度の目安
・我が家の夏・冬のエアコン設定
・エアコンを24時間つけっぱなしにしている理由
・湿度が下がらないときの除湿方法
・温湿度計を置いている場所
・6年以上飼って感じる「数字だけにこだわりすぎない」温湿度管理
チンチラの適正温度・湿度はどのくらい?
日本チンチラ協会では、チンチラに好ましい環境として温度20℃前後(15~24℃)、湿度30~40%程度を目安として紹介しています。ただし、この範囲でなければ絶対に生きられないという意味ではなく、その子の体調や年齢、毛量や体格なども考慮しながら、温度と湿度を調整して適した環境を作ることが大切だとされています。
同協会が2025年(1月1日〜12月31日)に記録された会員の飼育環境データを集計した情報では、年間の平均室温は22.1℃、平均湿度は39.8%で、室温はおおむね21〜23℃台、湿度は30〜40%台前半で推移していたとのことです。湿度は5月が45.9%と最も高く、冬場は30%台前半まで下がる傾向が見られたそうです。ただしこれは日頃から温湿度管理を意識している家庭のデータが中心のため、一般的な飼育環境全体の平均とは異なる場合があるとも説明されています。
また、同協会ではエアコンの風が直接ケージに当たらないようにすることや、ケージの近くに温度・湿度計を取り付けておくことも勧めています。
我が家でも温度についてはこの目安を意識していますが、湿度30〜40%を一年中維持するのは、正直かなり難しいと感じています。ここから先は、あくまで我が家で実際にしている管理の話としてお読みください。
我が家の温度・湿度管理
現在の我が家の温度・湿度管理を簡単にまとめると、以下のようになります。
| 季節 | エアコン設定 | 湿度の目安 | 主に使う機器 |
| 夏 | 23℃前後(24時間) | 55%前後を超えたら除湿 | エアコン+除湿機 |
| 冬 | 22℃前後 | 神経質にはならず、雨天時など高くなった時だけ除湿 | 暖房+必要時のみ除湿機 |
理想としては湿度30〜40%程度にしたいのですが、日本の気候でこれを年間通して維持するのはかなり難しいと感じています。現在は55%前後をひとつの目安にして、それを超えてきたらしっかり除湿するという運用に落ち着いています。これはあくまで我が家での管理方法であり、「55%ならどのチンチラも安全」という一般論ではありません。
夏の温度管理|エアコンは23℃前後で24時間つけっぱなし

我が家では、暑い季節になるとエアコンは基本的に24時間つけっぱなしです。人間が外出するときも消しません。現在の夏のエアコン設定は23℃前後です。
以前住んでいた家はL字型の間取りで、こたろうのいるスペースまで冷気が届きにくく、エアコンを20℃前後まで下げてようやく実測で20〜22℃程度になる環境でした。しかし2021年以降に引っ越して空調が効きやすい住環境になったため、現在は23℃程度の設定でも十分に管理できています。
この経験から感じているのは、「チンチラはエアコン○℃設定ならOK」ではなく、エアコンの設定温度より、チンチラが実際にいる場所の温度を見ることが重要だということです。同じ23℃設定でも、部屋の広さや日当たり、間取り、エアコンの性能、ケージを置いている場所によって、チンチラが実際に感じている温度は変わります。
なお、エアコンを24時間つけっぱなしにしていると、当然ながら電気代も気になるところです。我が家の夏・冬の電気代の実額についてはコチラの記事で↓

温湿度計は2か所に置いています
我が家では温湿度計を2つ使っています。ひとつは部屋の窓側に置いているデジタル式、もうひとつは、こたろうの真上に置いているアナログ式の温湿度計です。
部屋全体が何℃・何%なのかを見るだけでなく、実際にこたろうが生活している場所の温湿度も確認したいからです。日本チンチラ協会でも、ケージ近くに温度・湿度計を取り付けておくことを勧めています。エアコンの設定温度より、ケージ周辺を実際に測ること。これは長く飼っていて特に大事だと感じていることのひとつです。
うちで使用しているアナログ温湿度計はコチラ↓
こたろうは意外と寒がり?
チンチラは暑さに弱い動物なので、夏になると飼い主としてはどうしても「暑くないかな」と気になります。私も少し室温が上がると、温湿度計を見ながらこたろうの様子を確認しに行きます。
ところが当のこたろうは、そんな心配をよそに、タオルの上でぬくぬく寝ていることが結構あります。6年以上一緒に暮らしている印象では、こたろうはどちらかというと寒がりに見えます。
もちろん、「本人が寝ているから暑くても大丈夫」と判断しているわけではありません。温湿度計の数字を確認することを前提としつつ、数字だけを見て神経質になりすぎるのではなく、本人の様子もあわせて見るようにしています。
冬は暖房22℃前後で管理
冬の暖房設定は、現在も22℃前後です。チンチラは寒さに強いイメージを持たれがちですが、我が家では冬も室温が大きく下がらないようにしています。夏と同じく、重要なのは暖房の設定値だけではなく、こたろうのいる場所の温度を確認しながら調整することです。人間はそれでも肌寒く感じるので、厚着をしたり弱運転のこたつを使ったりして調整しています。
寒さ対策としてペットヒーターを使う場合の設置場所や、コードのかじり・低温やけど対策については別の記事で詳しくまとめています。

湿度は30〜40%が理想。でも維持はかなり難しい
温度よりも、我が家で苦労してきたのはむしろ湿度です。春先(4〜5月頃)であれば、エアコンの除湿や衣類乾燥モードを使えば比較的早く湿度は下がりますが、5月下旬から梅雨に入るとそうはいきません。エアコンと除湿機を併用しても、湿度60%を下回るのがやっとという日も出てきます。
理想を言えば30〜40%程度にしたいのですが、日本の梅雨や夏にそこをずっと維持するのはかなり大変です。そのため現在は、以前ほど「絶対に40%以下にしなければ」と神経質には管理していません。普段は55%前後までをひとつの目安にして、それを超えてくるようなら一気に除湿するという運用です。毎日ずっと理想値に固定しようとするより、温湿度計を確認しながら高くなってきたときに対応する。現在はこのくらいの距離感で管理しています。
湿度が下がらないときは除湿機も使う

「エアコンの除湿機能だけでなんとかなるのでは」とお迎え当初は思っていましたが、1年を通して振り返ると、除湿機を持っておいて良かったと感じています。何も対策をしないと、梅雨時期の部屋の湿度は80〜90%に達してしまうこともあり、そのままの環境をチンチラに我慢させるわけにはいきません。
■除湿器があったほうが良いと感じる理由
・梅雨時期はエアコンの除湿だけでは太刀打ちできないことがある
・エアコンの除湿モードだけでは、思ったほど湿度が下がらないことがある
・エアコンの除湿(衣類乾燥モード等)は、時期によっては部屋が寒くなりすぎることがある
除湿機にはコンプレッサー方式・デシカント方式・両方を備えたハイブリッド方式があり、コンプレッサー式は除湿力が高く電気代も安めですが運転音がやや大きく、デシカント式はヒーターを使うぶん室温が上がりやすいという特徴があります。我が家では、冬でも湿度が上がることがあるため、オールシーズン使えるハイブリッド式を選びました。購入する際は「木造・鉄筋に対して何畳まで対応しているか」を確認しておくと安心です。
現在も除湿機は使っていますが、以前のように常時神経質に運転しているわけではなく、湿度が高くなった時に短時間しっかり除湿するような使い方が中心です。
除湿機を使うと室温が上がることも
除湿機は湿度を下げるには便利ですが、運転中はどうしても熱を持ち、室温が上がることがあります。エアコンは熱を持つ部分が室外にありますが、除湿機は部屋の中でその熱を出すため、エアコンの冷気と除湿機の排熱がぶつかり合ってしまうことがあるためです。
特に真夏は、部屋の温度をしっかり下げたい時期に除湿機の熱が加わることで、室温があまり下がらないという事態が発生します。これを避けるには、エアコン・除湿機・ケージの位置を考えて、チンチラのケージにくる空気が暑くならないよう空気がうまく循環する配置にすることが大切です。除湿機はできるだけチンチラから離れたところに置くようにしています。
温度と湿度は別々に管理できるものではなく、片方を調整するともう片方に影響が出ることがある。これも実際に飼育していて実感しているポイントです。
除湿機の音をこたろうが嫌がることも

数字以外で気になっているのが、除湿機の音です。こたろうは除湿機の音があまり好きではないようで、運転している間はケージを開けていてもあまり外に出てこず、止めると急に活動的になることがあります。
湿度を完璧な数字に保つことだけを考えるなら、一日中除湿機を動かした方がいいのかもしれません。ただ、湿度が少し上がることと、嫌いな音をずっと聞かされることのどちらが本人にとって快適なのか。そんなことも考えるようになりました。現在は、部屋んぽの時間帯は除湿機を止め、湿度が高くなったらしっかり除湿し、落ち着いたら止めるという使い方をしています。数字だけを完璧にするのではなく、こたろう本人のストレスとのバランスも見ながら運用しているところです。
チンチラ用スポットクーラーは現在は非常用
以前、チンチラ専用のスポットクーラーを導入したことがあります。当初は夏場に日常的に使うことも考えていましたが、現在はほとんど使っておらず、電源を抜いた状態で非常用として置いています。
電源を入れていなくても触ると比較的ひんやりするため、そのままの状態で置いてあります。真夏の停電時など、エアコンが使えなくなった時の備えという位置づけです。停電時の対策について、我が家で準備しているものは別の記事にまとめています。

6年飼って分かった、温度・湿度管理で大切なこと
6年以上チンチラと暮らしてきて、温度・湿度管理で一番大事だと思うのは、エアコンの設定値だけを信用しないことです。以前の家では夏に20℃前後の設定が必要でしたが、今の家では23℃程度。住んでいる家が変われば、同じチンチラでも必要な空調設定は変わります。
だから「チンチラを飼うならエアコンは○℃設定」と考えるより、ケージ周辺に温湿度計を置いて、本人が実際に過ごしている環境の温度・湿度を確認する方が大切だと思っています。また、除湿機の例のように、温度と湿度はセットで考える必要があり、片方だけを完璧にしようとすると、もう片方や本人の快適さに影響が出ることもあります。
一般的な適正温度・湿度の目安を知っておくことは大切ですが、数字だけに過剰に神経質にならず、チンチラの様子もあわせて見る。家の断熱性や間取り、エアコンの性能によって必要な設定値は変わってくることも踏まえておく。
温度・湿度の目安を知ったうえで、自宅の環境とその子自身に合わせて調整していくことが大切ですね。



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