チンチラのかじり木、皆さんはどんな種類の木をどれくらいの頻度であげていますか?木の枝なら何で良いわけではなく、チンチラのことを考えて適切なもの、適切な量を与えなければいけません。とはいえ、一般的には「チンチラにはかじり木をたくさん与えていつでも齧れるようにしましょう」とか、ふわっとした情報しかないんですよね。
また、チモシーのように食べ放題、かじり放題の状態にしておくことが必ずしも良いことではない。という意見もちらほら聞くようになってきました。
そこで今回は、まわりの様々な意見や実際にこたろうの日々の様子を見て飼い主なりにたどり着いた、以下の情報についてまとめてみました。
■この記事でこんな事が分かります
・かじるどころか、かじり木を食べてるのだけど大丈夫…?
・かじり木のかじりすぎは良くないの?適切な交換時期や頻度
・安全なチンチラ用かじり木の種類やおすすめ
・割りばしをかじり木代わりにするリスク
・自作のかじり木について
なんか飼い主が色々言ってるけど、ほとんどのチンチラはかじり木好きなんじゃないかなぁ。
かじり木を食べちゃっても大丈夫?
チンチラは、かじり木を食べる事があります。チンチラさんの個体差が大きいですが、皮だけをきれいに剥がして食べる子、食べないけどその名のとおり木っ端みじんにかみ砕く子、そそもかじり木にあまり興味を示さない子もいます。
木を食べるという行為そのものに問題はなく、チモシーよりも明らかに木ばかり食べているような事がなければ、神経質にならなくても大丈夫です。
※そんなことはなかなかないと思いますが…
市販されているかじり木は、小動物がかじる=食べる事を想定して無農薬のものが使われている事が殆どです。心配な場合は事前にメーカーへ確認できればベストですね。飼い主も何回かメーカーへ問い合わせたことがありますが、個人からの問い合わせでも比較的丁寧に回答いただけるケースが多かったです。
こたろうも寝る前にケージの中にかじり木の枝を入れておくと、朝方にはどこに行ったかだか全くわからないくらい跡形もなくなります。「枝」を与えた場合はそうなんですが、かじり木コーンやかじりギター等を設置しておいてもそちらにはあまり興味を示しません。木の固さとか香り、質感に好みがあるんでしょうね~。
かじり木のかじりすぎは良くないの?適切な交換時期や頻度
チンチラに関して調べていると、目に留まりやすいウェブサイトや本には「適宜かじり木をあげましょう」とか「ケージ内に設置しましょう」と書かれています。
チンチラの歯の伸びについては何度かこのサイトでも触れていますが、特に奥歯に関しては、チモシーをしっかり食べる事以外に不正咬合を防ぐ手段はありません(ただし、個体によっては不正咬合になりやすい子もいるようです)。
前歯に関しては、かじり木を定期的に与えることでうまく歯が削れ、伸びすぎを防ぐことができるというのが定説です。一方で、実は「かじり木はチンチラにとって歯を痛める原因になるので与えないほうが良い」という説もあります。これは、飼い主も比較的最近知ったのですが…
人間ってモノを食べる時に、「噛んで」食べますよね。チンチラは基本的に、上下左右の歯でチモシーなどを「すりつぶして」食べます。このすりつぶす行為によって歯がちょうどよく削れるのですが、かじり木の場合は人間と同じような「噛む」という行為になり、本来の歯の使い方ではなく縦方向に力がかかることでチンチラの歯に負荷がかかる、という話のようです。
まわりのチンチラ飼いさんとも話をしましたが、えーそうなの?という感じで皆さんあまり認識されていなかったのが事実。でも、本当にそんなにマズいものであれば大々的にチンチラ向けのおもちゃとして売っちゃダメじゃない?とも思うんですよね。そしてこたろうも、もれなくかじり木好きですし、全く与えないというのもなんか違うなぁと思って。
で、最終的に飼い主的結論は「かじりすぎない程度にちょうど良い頻度・時期にあげればよいのでは」となりました。このちょうどよい頻度というのが難しいですが、うちでは3週間に1回くらい枝タイプのかじり木をあげることにしています。それ以外にも、ケージ内にかじり木コーン等かじれるタイプのステップやおもちゃがいくつか入っています。が、こたろうの場合ケージ内のものにはあまり興味を示さないですね。なので交換もほとんどしていないです。かじり木コーンがついてるおうちは多いと思いますが、交換頻度は2週間とか1か月とか、皆さんかなりマチマチでした。
チンチラが食べていいかじり木の種類、飼い主のおすすめ
一般的に、チンチラ含む小動物向けに販売されているかじり木は「ガチの枝」か「加工された木材」のどちらかに分類できると思います。
まずは、加工された木材の代表的なもので、かじり木コーン。チンチラのいるほとんどのご家庭にあるんじゃないでしょうか?サイズはSMLの3種類がありますが、飼い主的にはMサイズが、ケージ内のちょっとした足場としても使いやすかったです。
チンチラだけでなくデグーとかもそうみたいなんですが、カクカクしたものが好きなんですよね。げっ歯類の子たちって。丸みができるとすぐ飽きてかじらなくなったりします。なので、かじり木コーンはこういったかじりがいのあるデザインに落ち着いたのかと…。いろいろ試行錯誤されたんだろうなぁ。
あとは、こういった遊べるタイプのものもありますね。
こたろうは瞬殺でボロボロにして、全然上手にギターひいてくれませんでしたが…「かじりギター」はやわらかい木材でできていて簡単にかみ砕けるので、歯に負担がかかりすぎないという点ではおすすめできます。「かじり放題」も柔らかい素材でしたね。人間でも、やろうと思えばパキッと折れなくはないです。
枝タイプのかじり木はたくさんの種類がありますが、りんごの木が好きな子は多いようです。こたろうにも、過去に色々とあげてみました。ぶどう、さくら、なし、りんご…などなど。いろんな種類の枝をかじり比べて、最終的にぶっちぎりで食いつきが良いのは「キウイ」、その次は「ブドウ」でした。なので今はキウイの枝だけあげています。好みはあるかと思いますがおすすめですので、よろしければお宅のチンチラちゃんにもお試しください!
枝タイプのかじり木の注意点としては、販売されているものはほぼ果実の枝なので枝の中にも糖分が含まれているそうです。あまりあげすぎると糖分やカロリーを摂取しすぎるリスクがある(諸説あり)という話もありますので、どこまで神経質に考えるべきか…というのはあるものの、留意はしておいたほうが良いかもしれません。
割りばしをかじり木にするリスク
わざわざかじり木を買うと高いので、割りばしで済ませることはできないのか?と考えている方は多いと思います。結論からいうと、飼い主としてはおすすめしません。
どのような木材が使用されているとか、どんなものが添加されているか等の情報が分からないものが多いと思いますし、防腐処理や防カビ処理、漂白処理、防虫処理がされている可能性もあります。人間にとってほとんど影響がないものでも、チンチラが口にすると危険なものがつかわれている場合もありますので、確実に安全性が確保できない場合は、割りばしをかじり木にするのは控えるべきです。
さっきの話じゃないですが、かじりながら木材を食べてしまうこともありますからね。
おすすめの自作かじり木
割りばし以外で、安全なかじり木の代用品を使ってコストを節約したい!という方へ。
100均やホームセンターで販売されている木材を加工して、安くたくさんのかじり木を作れるかも…と思い、飼い主もいろいろと調べたことがあります。ただ、市販されているチンチラ用のステップでさえ、使用している木材は「安全なものを使用しています」と書かれているのみで、具体的になんの素材が使用されているかが分からなかったのです。
一般的に小動物は、杉などの針葉樹系の木材ではアレルギーが出る可能性がある。と言われています。じゃあ広葉樹って…?というところですが、具体的にはリンゴ、サクラ、桐などが該当します。
桐材は比較的手に入りやすく、100均でも小さいサイズのスノコなどが販売されています。ただ、無塗装であっても防腐や防カビ加工がされているかどうかってほとんどの製品はちゃんと書かれてないんですよ。
ホームセンターでもそうです。スタッフの方に確認したことがありますが、スタッフですらあまり詳細までは把握できていないという状況でした。まあ、本気出せばメーカーや販売店に確認することもできるのでしょうけど、そこまでやってくれるお店には残念ながら出会えずでした。
で、最終的には「古くなったステップを煮沸してよく洗い、ノコギリでカットしてかじり木にする」というのをやったことがあります。かじっても大丈夫な素材という事は判明していますし、捨てる前にもう一役買ってもらおう、と思ったわけです。
が、先に申し上げたとおりこたろうは「ガチの枝」タイプの木にしか興味を示しませんので、飼い主がホームセンターの加工コーナーでせっとせと切り落とした端材のかじり木には全く見向きもせず。という結果でした。せっかく作ったのに(´・ω・`)
うちの子は微妙でしたが、加工タイプのかじり木が好きな子には(たぶん)気に入ってもらえるはず!もしトライされた方がいらっしゃれば、ぜひコメントなどで結果を教えていただけると幸いです…笑