チンチラがチモシーを食べない・捨てる

子供の頃「お米は一粒も残さず食べなさい」なんて教わったものですが、我が家のチンチラ・こたろうは…
チモシーを捨てる!散らかす!選り好みする!の三拍子です。

特に不正咬合(ふせいこうごう)予防のためにも硬い茎をしっかり食べてほしいのに、一回かじって「好みじゃない」と分かると、ポイッと投げ捨ててしまいます。

「チモシーの種類が合わないのかな?」「あげる量が悪いのかな?」と悩み抜いた飼い主。 こたろうの食事風景をじっくり観察した結果、チモシーを食べない・捨てる時の理由や傾向が見えてきました。

今回は、チンチラがチモシーを食べない原因と具体的な対策、そして実際に1日の摂取量を測ってみた検証結果をご紹介します。

■こんな人におすすめ

~こんなことを書いています~

・チンチラがチモシーをポイ捨て・散らかして食べてくれない

・葉っぱばかり食べて硬い茎を残してしまう

・1日にどれくらいのチモシーを与えるのが理想なのか知りたい

・チモシーの食いつきを良くする具体的な対策を知りたい

飼い主を悩ます!チンチラがチモシーを選り好みする3つの理由

気に入らないと容赦なく「ポイ捨て」する

掃除が終わって新しいチモシーを補充すると、こたろうはタタッと牧草フィーダーまで走ってきます。 そして鼻先をワサワサ動かして匂いを嗅ぎ分け、柔らかそうな葉先や穂だけを選んで食べ始めます。

うさぎは一度好みのチモシーを見つけると掃除機のように食べ進める習性がありますが、チンチラは食べている途中でも飽きたり気に入らないと「ポイっ」と投げ捨てます。

柔らかい部分と硬い茎が混ざったチモシーだと、美味しい葉っぱだけ食べて硬い茎だけをきれいに残してしまうのです。

床に「散らかす」のは探して食べる習性だから

お迎えした当初、一番頭を悩ませたのが「とにかくチモシーをケージ内に散らかすこと」でした。 床一面に散乱しているのを見ると、「美味しくなくて食べていないのかな……」と心配になりますよね。

しかし、観察してみるとしっかり食べてはいるのです。

チンチラは自然界では走り回りながら餌を探して食べる生き物。最初から食べやすく置いてあるものより、自分で引っ張り出して「探しながら食べる」方が満足感を得られるようです。つまり、散らかす行為は「美味しいチモシーを吟味しながら探している状態」と言えます。

朝ケージを覗くとフィーダーのチモシーが半分以上引き抜かれていますが、よく見ると一度噛んで味見した痕跡があり、細かくなったチモシーが散らばっています。

柔らかい葉が好きで「硬い茎」をあまり食べない

チンチラは基本的に柔らかいチモシーが大好きです。 我が家でも小さい頃は1番刈りと2番刈りを混ぜて与えていましたが、見事に柔らかい部分ばかり選んで食べていました。

人間で例えるなら、硬くてパサついた葉っぱよりみずみずしくて柔らかい新鮮なサラダを食べたいのと同じ心理ですね(獣医さんも「柔らかい草を好む子は多い」と仰っていました)。

ただ、チンチラは奥歯ですり潰してチモシーを食べます。 硬い茎をゴリゴリ噛む回数が減ると、歯が伸びすぎて「不正咬合」になるリスクが高まってしまいます。無理強いはできませんが、茎もしっかり食べてもらうための工夫が必要です。

チンチラは1日に何gのチモシーを食べるのが理想?

1日の理想的な摂取量は「30g〜50g以上」

日本チンチラ協会さんの公式サイトによると、チモシーの摂取量について以下のように記載されています。

高齢や病気の影響で、チモシー(1番刈り)を食べられない子もいますが、基本的にはチモシー(1番刈り)をメインに与えるのが良いでしょう。摂取量の理想は50g/日以上です。しかし、体格や食欲、好みなどの個体差もありますので、それほど食べられない子もいるでしょう。まずは30g〜40g/日を目指してください。 引用元:日本チンチラ協会

体重約610gのこたろうにとって「50g」は体格に対してかなりのボリューム感です。 「そんなにたくさん食べてるかな……?」と疑問に思ったので、実際に1日で何g食べているのか精密に計量してみることにしました。

【検証】体重610gのこたろうが1日に食べた量を計測!

まずはボウルを使い、その日に与えるチモシーを正確に「35g」計量してフィーダーへセット。

これで35gです。

普段より少し少なめに見えますが、これで一晩様子を見てみます。 ちなみに我が家ではマルカンさんの「牧草用エコフィーダー」を使用中。押し出しバーの裏に挟むと食べてくれないため、外側から束をギュッと差し込んで「引き抜く楽しさ」を作っています。

〜一晩経過後〜

フィーダーを見ると……見事にスッカラカン!

スッカラ~

一見、全部食べてくれたように見えますが、プラスチックすのこの下(引き出しトレイ)を覗いてみると……

わっさぁー

投げ捨てられたチモシーが山盛りになっていました! ケージ内に散らかったチモシーをすべてかき集め、スケールで残量を測ってみます。

計測結果は……「26g」

  • 与えた量:35g
  • 残った量:26g
  • 実際に食べた量:9g

仮に日中も同じペースで食べたとしても1日約18g。 理想とされる「30g〜40g」には届いていないことが判明しました。ペレットは1日10g(朝5g/夜5g)あげていますが、思っていた以上にチモシーの摂取量が少なくて飼い主もびっくり。

もちろん個体差もあるのでしょうが、推奨に全然行き届いていないもんなんだなぁ~と思いました。

※この日は与える総量が少なかったことも影響している可能性があるため、普段はもう少し多めに入れて調整しています。

チンチラがチモシーを食べない・選り好みする時の5つの対策

ということで、もっともりもりと食べてもらうために。

チモシーをあまり食べてくれない時や、選り好みが激しい時に試したい5つの対策をまとめました。

対策1:ペレットやおやつの量を減らしてみる

ペレットやおやつのあげすぎは、チモシーを食べなくなる最大の原因です。

美味しい味を知ってしまうと、粗食であるチモシーに興味を示さなくなってしまいます。 メーカーの推奨量が多すぎるケースもあるため、一度見直してみましょう。

  • ペレットの量:一般的には体重の3〜5%が目安ですが、我が家では体重の1〜2%(1日約10g)に抑えています。
  • おやつ・サプリ:基本的に与えなくてもOK。あげる場合も3週間〜1ヶ月に1回のご褒美程度に留めます(ラクトバイトなどは糖分が多いため与えすぎ厳禁です。うちはラクトバイトはもう買っていません)。

ペレットの量を少し減らすだけで、お腹が空いてすんなりチモシーを食べてくれるようになることが多いです。

対策2:チモシーをこまめに交換・補充して香りを立たせる

袋から出したばかりのチモシーは、お茶っぱのような香ばしくて良い香りがしますよね。 グルメなチンチラは「新しいチモシーの新鮮な香り」が大好きです。時間が経って匂いが飛んだチモシーには見向きもしなくなります。

我が家では朝と夜の2回、新鮮なチモシーに交換・補充しています。 こまめに少量ずつ追加してあげることで、匂いに誘われて食べてくれる確率がアップします。(※日中の睡眠時間を邪魔しないようタイミングには注意しましょう)

対策3:チモシーの種類やブランドを変えてみる(ロット問題対策)

「昨日まで食べていたのに急に食べなくなった……」という場合、チモシーのロット(収穫時期や袋による品質差)が変わったことが原因かもしれません。

同じ商品でも、刈り取りの時期や保管状態によって香り・硬さ・色が大きく変わります。

  • 購入先の見直し:保管状態が良い大手ペットショップや流通量の多い通販サイト(ヨドバシカメラ等)で購入する
  • 番刈りを変える:1番刈りを食べない時は、柔らかい「2番刈り」や「3番刈り」をブレンドしてみる
  • お試しセットの活用:エクストレベル(Extolevel)などのプレミアムチモシーお試しセットで好みの種類を探す

チモシーを食べなくなってもすぐ対応できるよう、同じ商品を3袋ほどストックしておくか、サブで食べられるチモシーを見つけておくと安心です。うちは基本的にはエクストレベルのチモシーをまとめ買いしていますが、2袋ほどバニーグレードチモシーもストックしています。

対策4:フィーダーに「あえてたっぷり」チモシーを入れる

チンチラはバイキングのように「たくさんの選択肢の中から好きなものを選ぶ」のが大好きです。 入れ物のチモシーが少ないと選ぶ楽しみがなくなり、食べる意欲自体が減退してしまいます。

あえてフィーダーから溢れるくらいの「食べきれない量」をぎゅうぎゅうに詰めてあげるのがコツです。 捨てる量は増えて勿体なく感じますが、結果的にチンチラが口にする全体の摂取量を増やすことができます。

対策5:アルファルファを「ふりかけ」として少量混ぜる

マメ科の「アルファルファ」は栄養価が高く、非常に嗜好性が高い(大好きな)牧草です。 大人になってからの与えすぎは栄養過多になりますが、チモシーの食いつきが悪い時の「きっかけ作り」として非常に有効です。

チモシーに少しだけ混ぜたり、アルファルファの粉末をふりかけのようにチモシーへ塗したりすることで、食欲を刺激してチモシーごとパクパク食べてくれるようになります。

まとめ:食べる量が気になったら、まずは「愛車の食事量」を測ってみよう!

ネットや本にはさまざまな情報がありますが、一番大切なのは「自分の家のチンチラちゃんの『普通』を知ること」です。

  1. 元気な時に「与えたチモシーの量」と「残量」を1週間ほど記録してみる
  2. 我が子の「平均的な1日の摂取量」を把握する
  3. 明らかに量が減った時は、各種対策や病院での受診を検討する

チンチラは体調不良を隠すのがとても上手な動物です。 日頃からチモシーの食べる量をしっかり観察・計測しておくことで、不正咬合や胃腸のトラブルなどの異変にいち早く気づいてあげることができますよ。

皆さんのチンチラが、毎日おいしくチモシーを食べて健やかに過ごせますように!