みなさんはチンチラの回し車、設置していますか?うちでは「サイレントホイール32」を使用しています。幸い一度も事故が起きたことはなく、こたろうも上手に乗りこなしてくれています。ただ、このシリーズは事故が多いから使わない方が良い…という話が、チンチラ飼いの界隈では以前からありました。
日本国内では、あまり大型の回し車(ホイール)が販売されていません。最近は海外製品のお高いものは通販で買えるようにはなりましたが、購入するべきかどうか悩んでいました。
そんなある日、おなじみの三晃商会さんから「サイレントホイール40」という新しい大型回し車が販売されたのです。これは買わなくては…!という事で早速購入しましたので、レビューします☆
■この記事でこんな事が分かります
・チンチラにそもそも回し車は必要?
・メタルサイレントの問題点
・メタルサイレントとサイレントホイールの比較
・ホイールに乗ってくれない時はどうすれば…?
これから回し車を買おうか考えてる人の参考になれば嬉しいよ。ちなみに、ボクは回し車が大好きなクチだよ。結構チンチラさんによって好き嫌いあるみたいだね。
そもそもチンチラに回し車は必要なの?
チンチラはその小さな体つきに似合わずかなり活発です。部屋んぽで1時間は遊ばせてあげる必要があったりと、運動量には気を使ってあげる必要があります。回し車を回すときはかなりのスピードを出しますので、部屋んぽをするだけでは賄えない運動量を補ってあげる事はできます。
ただ、自然の世界にはもちろん回し車はありません。なので、必ずしも必要かと言われるとそんなことはなく、回し車(ホイール)を使うかどうかは飼い主さんの考え方によるところが大きい。というのが現状です。
部屋んぽの時間を十分に取ってあげられる場合、回し車なしでも何ら問題はありません。でも、意外とチンチラさんは回し車が好きな子が多いのです。なので「遊び道具」のひとつとしてホイールを使わせてあげる。という考え方もありますね。
うちではメタルサイレント32をケージの外に置いていて、部屋んぽ中に飼い主の目の届くところで遊んでもらうようにしています。こたろうは上手く遊んでくれますが、前述の通りメタルサイレントは事故を起こす可能性もあると言われている製品なので、ケージの中に入れる場合は注意が必要です。
では、そのメタルサイレントは何が問題なのでしょうか?
メタルサイレント32の問題点
網に足を引っかける可能性がある
メタルサイレントは網目状のホイールで、排せつ物が下に落ちるのでホイール本体のお掃除が楽。というメリットがあります(床の対策は必要です)。
しかし、チンチラの小さい足がこの網目に挟まれて引っ張られる形になり、骨折してしまう…という事故がちらほらあるようです。
確かに、幼少期のチンチラはまだまだ足が小さいので、網目にはさまってそのまま引っ張られてしまうという事も起こり得ます。チンチラもそうなのですが、特にハリネズミで事故が多いようです。チンチラより、さらに足が小さいですからね。ハリネズミさんは…
これに関しては専用のベルトも別売りで販売されており、取り付けてあげる事で危険を回避できます。
上側に乗ろうとして、はさまれる
ケージの中に回し車を入れている場合、回し車の上がわに乗ろうとしてそのまま回転に巻き込まれ、狭い壁や床とホイールの間に挟まってしまうという事故もあります。なので、ケージの中にいれる際は上側に飛び乗らないようにステップでガードするなど、対策をとってあげる必要があります。
左右のバーで頭を打つ可能性がある
メタルサイレント32は、左右にホイールを支えるためのバーがついています。
これがいわゆるギロチン的な動きになり、回りおわったチンチラが外に飛び出す時にガンっと頭や首元にあたってしまうのでは…というものです。
こたろうは、回転が終わったらホイールの上に乗ったまましばらくゆらゆらと揺れて、そこからちょこんと降ります。注意深く観察していると、バーも位置も意識して降りているように見えます。
実際にこの事故にあってしまったチンチラの話を私は聞いたことがないのですが、確かに回転の勢いそのままでチンチラが飛び出すと危ないですね。メタルサイレントシリーズで出てくる事故の話は主にこの3つが多く、チンチラのコミュニティでは定期的にこの話題が持ち上がります。
ただ、メタルサイレントは悪いところばかりではなく、優れている点としては、安定感がありサイレントホイールシリーズよりもよく回転するところです。また、なんといってもその「静音性」はGoodです。ほかの回し車と比べてもすごーく静かです。
こたろうをお迎えして1年、ほぼ毎日回し車で回りまくっていますが、危ないと感じたことは正直一度もありませんでした。成長して体も足も大きくなっているし、上には乗らないように見ているし、回転が止まってから外に出てくるし…
ですが今後事故が起こらないとも限らないのでより、安全性の高いホイールで遊んでもらう為にもサイレントホイール40を設置してみました。
サイレントホイール40の紹介
サイレントホイール40は、その名の通りホイール径が40cmのビッグサイズです。メタルサイレントの32cmと比較して、8cmの差というのはかなり違います。組み立てのために箱から出しても、想像以上に大きくてびっくりしました。
回し車は、個体のサイズに対して小さいものを使っていると背骨が曲がってしまう事もあります。なので、最低でも幅32センチ以上のもので、できる限り大きいサイズを使ってあげる必要があるのですがこれなら大きさ的には安心です。
組み立ては簡単で、ホイール・ワイヤーパーツ・回転パーツの3つを、付属しているロックナットという留め具をねじのように取り付けるだけ。箱から出して組み立てるまで10分くらいでできました。
「大径のベアリングシステムを使用し、静音性を実現している」との事ですが、試しに回してみると、うるさいというか結構重厚感のある音です。メタルサイレントが静かだからか、余計にウィーンとベアリングが回っている音が気になりました。
様々な形のケージに取り付けられる設計になっていて、同社製品のイージーホームをはじめ、コンフォートなどの他社ケージにも問題なく取り付けられます。
もちろんワイヤースタンドがある為単体でも立てられるので、ケージに取り付け必須ということもありません。
【2022/7/24追記】※↑こちらですが、読者様のご指摘があり「ケージなどのメッシュワイヤーに取り付け必須」ということが分かりました。
誤った情報を掲載してしまい申し訳ありません。
メタルサイレント32、サイレントホイール40の比較
せっかくメタルサイレント32とサイレントホイール40の両方があるので、比較してみます。
メタルサイレント32 | サイレントホイール40 | |
ホイール径 | 約32cm | 約40cm |
ホイール幅 | 約12cm | 約18.5cm |
静かさ | ◎ | △ |
安全性 | △ | ◎ |
価格 | open価格 ※ネット販売価格3,500~4,000円 | open価格 ※ネット販売価格6,000~8,000円 |
メタルサイレントのような重たいバーはないので、チンチラが急に飛び出してもけがをする可能性はかなり低そうです。ホイールも網目ではないので足を引っかけてしまう事もありません。また、サイレントホイール40はホイールの直径だけではなく幅も広く、メタルサイレント32と比べて余裕があります。
ケージの中にホイールを入れる場合…
例えば、イージーホーム80ハイの横幅は約81cmです。横向きにサイレントホイール40を入れると、それだけでケージの半分が埋まるサイズ感になります(デカい!)。
奥行きは、イージーホーム80ハイが50mに対してサイレントホイールが18.5cmなので、4分の1くらいが埋まる感じです。おそらく、ステップや巣箱の位置などレイアウトの変更が必要ですね。
ケージレイアウトについてはこちらの記事でも紹介していますので、宜しければご覧ください。
チンチラのケージレイアウト、みなさんどうされていますか?
チンチラが回し車に乗らないときは?
諸々比較すると、チンチラファーストで考えた場合はサイレントホイール40のほうが良さそう、という結論になりますよね。
こんなに頑張って紹介している飼い主なんですが、なんとウチのこたろうはサイレントホイールに全く興味を示してくれませんでした(ちーん)。
ペレットを使って呼び寄せてみたり、手で回しているところを見せたりいろいろやってみたのですが知らん顔。メタルサイレントをペットフェンスの外に撤去して、サイレントホイールだけを置いてみたところ、ペットフェンスの先にあるメタルサイレントを何日も寂しそうに見つめていました…(かわいそうかわいい)。
仕方なく元に戻してあげたところ、嬉しそうに「プキューッ」と鳴きながら全力で回し始めました。そして今日も全力で回っています。
いろいろなご意見はあると思いますが、大好きなホイールを撤去するのが可哀そうで元に戻してしまいました。
筆者の主観ですが、40は結構ベアリングの音がうるさいし回転数もメタルサイレントより悪いので、こたろうはそれを嫌がっている感じがします。
うちでは色々考えた結果、このままメタルサイレントを使わせるという判断をしました。もちろん、遊んでいる時は注意しながら使わせていますよ。
チンチラさんによってはもともと回し車が好きじゃない子もいますし、うちの子のように製品によって好き嫌いもあります。まったく乗らない、興味を示さない子もいます。乗らない子は無理して乗せる必要もなく、たくさん部屋んぽをさせてあげればOKですよ!
ホイールの上でまったりするこたろう↓
その他の回し車(海外製品)
最後に、日本のメーカー以外で発売されている商品についてもご紹介しておきます。少し前までは個人輸入しなければいけなかったのですが、最近は日本でも発売されるようになりました。
ただし、これらは取り扱い説明書や設置手順が付属していないようですので、理解したうえで購入する必要があります。オシャレなものも多いので、選択肢のひとつとして参考にしてみてください。
クリアでおしゃれにデザインです。レイアウトにこだわる方に是非おすすめ!
つづいてメタルタイプの40センチホイール。サイレントホイール40と同じくらいのサイズですが、ケージ取り付け専用でワイヤーパーツはありません。
こちらは横タイプのホイールです。背骨を傷めずに済みますが、設置スペースを結構とるので工夫が必要ですね。
最後に、今回の記事で紹介したサイレントホイール40です。
以上 チンチラのホイールについてのご紹介でした!