チンチラは高いところが大好きです。部屋んぽも時も、ソファやテーブルの上などすぐに飛び乗ろうとしますよね。
そんなチンチラに「キャットタワーを用意してあげたい」と思ったそこのあなた。ついつい、デザインの可愛さだけで選んでしまっていませんか?チンチラの場合、キャットタワーを選ぶうえで特に気にしなければいけないポイントがあります。
■この記事でこんなことが分かります
・チンチラ用キャットタワーの必要性
・キャットタワーの選び方
・キャットタワーを選ぶ時に注意するポイント
・おすすめのチンチラ用キャットタワー
高いところ大好き!のぼれるところがたくさんあると嬉しいな♪でもついついはしゃいじゃうから安全面には気を遣ってほしいな~
キャットタワーとは
そもそもキャットタワーは、猫ちゃんの為に開発されたものです。室内飼いで運動不足になりがちな猫が適度に運動できるように、また退屈や不安を解消してあげる目的で作られています。
人間でも、あまりにも体を動かせない事が続くとストレスが溜まってしまうという方もいますよね。運動不足になるとストレスがたまるだけでなく、肥満の原因にもなってしまいます。
また、何もない環境で部屋に放り出されて「さぁ、遊んでね」と言われても「何しよう…?」ってなりますよね。そんなときの遊び道具としても、キャットタワーは適しています。
チンチラにキャットタワーは必要?
キャットタワーは必要か?について一言でいうと、「その家の環境によります」。
例えば比較的広い部屋で、ソファや低めのテーブルの上に乗ったり下りたりチンチラが遊べる環境がある場合は特に不要かもしれませんが、家具の少ない平坦な部屋で上り下りして遊べるようなものがない場合、キャットタワーがあるとチンチラさんも喜びます。
こちらの記事でも紹介したように、うちはリビングを半分に区切ってチンチラの部屋んぽ用スペースを作っているのですが、そこにはローソファと低めのキャットタワーを置いています。ソファの位置はその時々で場所や置き方を変えて、ちょっとしたアスレチックになるようにしています。
リビングで仕事をしながらチラっとチンチラスペースを覗くと、こたろうは大体ソファの背もたれ(一番高いところ)か、キャットタワーにのぼって佇んでいます。
要は、飽きない、平坦でない変化がある環境を作ってあげる事が大事です。ほかのチンチラさんもおそらくそうだと思いますが、ケージの中にいるときも大体高いところにいませんか?もし「部屋んぽスペース内には高い場所が無い」という事であれば、キャットタワーの購入もぜひ検討してみてください。
要注意!選び方のポイント
チンチラ用にキャットタワーをえらぶとき、気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。
- 高さが高すぎないものを選ぶ
- 段差の間隔に気をつける
- チンチラの性格に合わせて、素材を決める
高さが高すぎないものを選ぶ
高いところが好きと言っても、あまりに高さがあるものだと落下してけがをしてしまう可能性があります。チンチラのケージは高さがあるものが多いですが、落ちても大丈夫なようにステップは設置していますよね?それと同じで、遊ぶ時の安全性を考えてあげる事はとても大切です。
うちで使っているキャットタワーはミニタイプで、高さが74.5cmです。飼い主の腰の高さよりもっと低いですね。ローソファの高さもほぼ同じくらいです。
この高さなら、仮にチンチラが一番高い位置から勢いよく飛び降りたとしても問題なく着地できます。飼い主の主観だともうちょっと高くても問題なさそうなので、買い替える時は少し高めのものを買ってあげたいな~と思っています。イージーホーム80ハイの高さが84cmなのですが、それくらいの高さまでなら…という印象です。
ただし、背が高いキャットタワーを使用するときは次に記載する「段差の間隔」に気を付ける必要があります。
段差の間隔に気をつける
チンチラは部屋んぽで遊ぶ時、ちゃんと周りを見て障害物などを判断しています。が、思いもよらぬ動きをすることも多々あります。
例えば、上にも書いた「最上段から急に床まで飛び降りる」とか。チンチラなりの経験則で、この高さなら大丈夫だろう!という判断でやってるのだと思うのですが、たまに「ちょっと今の危なかったな…」と思う事があります。足を踏み外しかけたりもしますから(汗)
段差の間隔が広すぎたり、高さがありすぎたりすると足を滑らせたり着地に失敗した時、チンチラが打撲したり脳震盪を起こしたりする原因になってしまいます。
キャットタワーは基本的に猫向けに作られていますから、段差の感覚が比較的広いものが多いです。普段の様子を見ながら、その子にあった高さを選んであげられると良いでしょう。
チンチラの性格に合わせて、素材を決める
チンチラさんの可愛くもあり困ること…「なんでもかじる!」です。キャットタワーも例外ではなく、かじる子がいます。まさに、うちのこたろうはキャットタワーをかじります。
うちの場合、チンチラをお迎えする前に一通り必要なものやグッズを揃えました。その際に、低めのキャットタワーを高さと見た目のかわいらしさで選びました。その結果、こんなことに。
のぉおおおおぉおっ!!最初は、なんだか後ろのほうでゴリゴリ言ってるな~くらいに思っていたのですが、気付いたらやられていました。しかも1か所だけじゃなく何か所も。そして今はこんな状態に。100均で買ってきた分厚いタオルでガードしました。
こういった布張りのキャットタワーですが、布の下は木質ボード(集成材・パーティクルボード)という、木材の小片を接着剤と混ぜて、熱で圧成型した板で、什器や家具にも多く利用されています。
調べたらわかる事なのですが、こたろうがコレをかじった事で不安になり、慌ててメーカーさんに連絡して教えてもらいました(調べろ)。とても誠意ある対応をしていただいて…
「チンチラ向けのタワーだったら他社製品になりますが、天然木・自然木を使った木製のキャットタワーのほうが安心かもしれませんね」と仰っていただきました。
※株式会社Mau様、その節は誠にありがとうございました。
集成材は木とは言え、固める際には接着剤を使用しているのでずっとかじりつづてしまうとチンチラにとって危険なのは間違いないです。今まさに買い替えを検討していて、塗装などがされていない木製のタワーを探しています。※あるいは、手作り(自作)するか。
ここからは、そんな飼い主が今使っているキャットタワーを紹介します。
飼い主おすすめのキャットタワー
うちで使っているキャットタワーですが、あとから気づいたのですが某有名チンチラYouTuberさんも利用しているものでした。こたろうが集成材をかじる事件の時に親切な対応をしていただいた、株式会社Mauさんが発売している「Mauタワーホイップ」です。
キャットタワー専門メーカーで、ホイップ以外にも可愛くておしゃれなタワーをたくさん開発されています。ここのタワーの良いところは何といっても「パーツ単位での買い替えが可能」というところ。
一部破損しても、他はまだ使えるのに…という時ってよくありますよね。そんなときは、ポールだけとか、板だけとか交換したい部分だけ個別に購入可能です。また、デザインは可愛いけど高さが高すぎるという時は、一部のポールだけ取り付けない。という選択肢もあります。
うちの子は残念ながらガリガリかじるので引き続き利用することは難しいのですが、かじらない子にはとってもオススメです!
もうちょっと背の高いタイプだと、「プリヴィラ」というタイプもあります。こちらは猫の顔のボックスが取り外しできるようになっていて、部屋んぽ中に入って遊べるハウスとして使う事もできますよ。
※こちらは高さ100cm程ありますので、チンチラちゃんの動き・性格や年齢などによって利用を判断してくださいね。
うちの場合、かじり対策で次は木製のタワーを購入しようとしていますが、「天然木」かつ塗装がされていないもの。という条件で探すと、あてはまるものが無いのです。ほんとうに、無い。
そもそも猫用に作られているものですから、未塗装でわざわざ作る必要もないですし当然ですよねぇ…猫はチンチラのようにガジガジかじる事もないでしょうから😾🐭
あれこれ探してみてるのですが、タワーをかじってしまうチンチラさんに適している安全に木製タワーは今のところ見つかっていません。
たまに「お、これいいな」と思うものがあっても、高さがちょっと高いかなぁとか微妙にチンチラには適さないものばかり。買った後に自分で手直しするか、あるいはやはり一から手作りするほうが好みのものを作れる気がします…
ただ、自作はすごくハードルが高く感じてしまいますよね。みんながみんな、DIYに慣れているというワケでもないので。
自作のキャットタワーってどうなの?
自作キャットタワーの情報も色々調べました。
LABRICO(ラブリコ)という、お手軽にDIYができる木材を販売しているメーカーさんがありまして、チンチラ用に自作キャットタワーを作りたいのだけどウチの子は間違いなくかじるので、素材の安全性について教えてほしい!とずうずうしく、問い合わせをしてみました。
LABRICOさんも、Mauさんと同様にとても丁寧に回答を下さいました!
チンチラ用に使えるとしたら無塗装のパイン材になる。木材自体には塗装はしていないが、木材自体が集成材で作られている。そこを理解した上で、ペットの安全性を検討したうえで使用可否を判断してほしい。というご返信をいただきました。
世の中には素晴らしい企業さんがたくさんあるのだなぁ…と、普段売り上げの事ばかり考えている自分の心の浅さを反省。やはり集成材が利用されてるのであれば、難しいな…と断念。
ただ、世の中には自分の好きなサイズで木材をカット・やすり掛けしてくれる木材やさんもあります。そういうところに木材は発注して、天井と床固定用のアジャスターだけ、ラブリコさんのものを使うというのもアリ。
ホームセンターなどで、完全なる天然木素材は売ってたりしますし、郊外のホームセンターであれば電動ノコギリが使える加工スペースなども無料で借りられるところも多いです。
DIYに自信にある方はトライされてみても良いかもしれないですね。
(そしてこたろうの飼い主に伝授してください…ぜひ…)
皆さん&皆さんのチンチラちゃんに、素敵なタワーが手に入りますように☆