チンチラの里親サイト2021(ねずみ) バイオレット人気に思うこと

ペットショップで小動物を取り扱っているところは犬猫に比べて多くないものの、ホームセンターや小動物専門店に行くとチンチラを見かけることがとても増えましたね。うちのこたろうも、近所のホームセンターからお迎えしました。

ただ地域によって偏りがあり、どうしても近くのショップではお迎えできない…という方もいます。そんな方は、里親募集サイトで探したり、SNSでハッシュタグをつけて情報収集しているようです。

この記事では、今後チンチラをお迎えしたい方に向けて下記の情報をまとめています。

■こんな方におすすめ

・チンチラの里親募集サイトを探している

・SNSで里親になる方法が知りたい

・どうして里親に出す人がいるのか知りたい

・里親になることの覚悟、責任について知っておきたい

*ポイント**ポイント*

チンチラの里親になりたい人向けに、里親サイトをいくつか載せてみたよ。気になる子がいたら、今後10数年一緒に暮らしていく事を考えて、お迎えするのかしっかり決めてほしいな。

チンチラの里親募集サイト

チンチラの里親募集サイト

チンチラがいる里親募集サイトは、主に下記の3つです。

ジモティー

地元特化型の老舗コミュニケーションサイトです。売ります・あげます、イベント情報、仕事募集やサークルメンバー募集など様々な掲示板があります。

里親募集コーナーは「犬」「猫」「その他」に分かれていて、その他でたまにチンチラの里親募集が行われています。

ペットのおうち

里親募集といえばここ、ペットのおうち。2011年頃から運営されています。

里親募集のみではなく、ペットのお悩み相談やブログ機能、災害や行方不明時に備えてペットの情報を登録しておける「ペットプロフ機能」など、さまざまなコーナーが設けられています。月間利用者は150万人と、里親募集専門サイトの中では群を抜いたアクセス数を誇ります。

チンチラにフォーカスして検索する場合、こちらのサイトが掲載されているチンチラさんの数が最も多いです。

hugU(ハグー)

Webサービス提供会社のシムネットさんが運営する里親募集サイトです。

種別が「犬・猫・ウサギ・鳥…」など細かく分類されていますが、チンチラは「小動物」というざっくりの括りに入ります。ただし小動物のコーナーにウサギや鳥も結局含まれていて、圧倒先にウサギさんが多いですがたまにチンチラもいます。

犬猫に限った里親募集サイトはたくさんあるのですが、チンチラ含む小動物の情報も多く掲載しているサイトは、上記3サイト以外にはほとんどありません。

里親募集サイト以外では、日本チンチラ協会で稀に里親募集を行っていることがあります。ただし、定常的に里親募集を業務として行っているわけではなく、特例として実施することがある程度です。
※詳しくはこちら

里親募集サイトを利用する際の注意点

里親募集サイトは、やむを得ない事情でどうしても飼育しているペットを手放さなければいけなくなった人たちが、新しい飼い主を探す為に利用するWebサイトです。

ただ、里親募集掲示板で連絡を取ったところ「有償でお譲りします」と言われる事もある為注意が必要です。動物を販売するのには動物取扱責任者という資格を持っている必要があり、譲渡する側が無資格であれば犯罪になります。

そもそも、どうしても飼えなくなった、やむを得ず新しい飼い主を探す。という里親掲示板のポリシーにも反する事なので、もしこういった人にあたってしまったら遠慮なく管理会社に通報しましょう。

※ただしペットのおうち等一部のサイトでは、動物の保護団体に限っては輸送費や餌代などの経費を引き取り手側に請求することが認められている事もあります。生体の売買ではなく、あくまで保護団体の経費としての部分のみです。

小動物のコーナーを覗いてみると、ウサギやハムスターがほとんど。チンチラは数が少ない分貰い手が見つからないという事はほぼなく、里親募集サイトに載っている子たちはほぼ新しい飼い主さんを見つけられているようです。一匹だけでなく、カップルや兄弟での譲渡など複数匹まとめて里子に出したい…といった募集もあります。

最近はチンチラYouTuberさんも増えていて、特に人気の数人はいずれもバイオレットの子の動画を多数アップしています。そのため、里親募集サイトでもバイオレットの子は特に問い合わせが多いようです。確かに、私も当初はバイオレットがいいな~…と思っていましたが結果的に運命のスタンダードグレーに出会ってしまったので、今となっては色はなんでも良いと思っています。

犬猫のように、実際に会いに行って決めるというのはなかなか難しいチンチラです。バイオレットがいい!パイドがいい!など、カラーにこだわらず、もとの飼い主さんといろいろ情報交換をしつつ相性の良い子に出会えることを願っています。

SNSで里親になる方法

TwitterやInstagramなどのSNSでも、里親募集は行われています。

検索方法は簡単で「♯里親募集」と入力するだけです。ただ、SNSでチンチラの里親募集は殆ど行われておらず、「♯里親募集 ♯チンチラ」で探しても、2021年は直近で1~2件あるかないか…という状況でした。出会える可能性は低いかもしれませんが、定期的にチェックしてみると良いかもしれません。

※チンチラはほとんど居ないのですが、♯里親募集 のハッシュタグで検索すると、犬猫ちゃんたちがたくさん表示されてきます。引き取り手がいない動物たちがこんなに多いんだな、と思うとなんとも複雑な気持ちになりますね。

里親募集をしている側の事情

ずっと一緒に過ごしてきた大切なチンチラを手放さなければいけないのは、飼い主にとってもつらい事だと思います。「動物を飼う」というのは、その動物の最期を看取るまで大切に育てていくという覚悟が必要です。

飼い主たちがみんな考えなしに里親募集をしているわけではなく、お迎えする時には一生可愛がるつもりだったはず。筆者もこたろうをお迎えする時には何とも言えないワクワク感や幸福感、それとともに生き物を育てるという責任感がフツフツとわき上がってきました。

そんな中、飼い主たちはどんな事情でチンチラたちを里子に出そうとしているのでしょうか。

親と同居することが決まった・実家に戻ることになった

特に昨年から今年にかけては新型コロナの影響もあり、生活形態が大きく変わった方は多かったんでしょうね。チンチラ自体は犬猫に比べて殆ど食費はかかりませんが、一年中エアコンを稼働させるので部屋の大きさやエアコンの種類によってはかなり光熱費がかかります。その部分も影響してしまった方はいるのかもしれません。

飼い主的には、親と同居する・実家に戻る=ペットが飼えなくなるというのがまだあまり理解できません。犬猫ならまだしも、チンチラならケージは少し大きいですが飼えない事もないような気がしてしまいます。

これは批判ではなく、私がそのような立場に置かれていない為分からないというのが正直なところです。介護の為の同居などであれば、どうしてもペットを飼えないという事も起こり得るのかもしれない…と想像しています。

単身者で急に仕事の状況が変わって出張が多くなり、お世話が難しくなった

里親募集サイトでは、募集する側が里親側に対して「単身者可・不可」や「カップル可・不可」というのを選べる場合があります。

この見出しの通り、単身者やカップルは環境が変わりやすい=里親に出したもののまた飼えなくなってしまう という事を懸念されがちで、里親に出す側が引き取り手をある程度絞ることがあります。逆に言うと、里親募集している側がその立場という事も当然ありますね。

単身者やカップルも責任をもって動物を育てあげている方が殆どだと思います。私自身も、結婚前に飼っていたハムスターを当時お付き合いしている人と別れた後に実家へ引き取って育て、看取りました。ただ、ころころ環境が変わるのは動物にとってもストレスですし、里親に出す側が「次こそは…」と思う気持ちも分かります。

チンチラは1日1時間程度は部屋んぽをさせてあげる必要がありますが、仕事で多忙な環境になるとそれも難しくなるのかもしれません。

飼い主または家族にアレルギー症状がでた

チモシーの粉が舞い、アレルギーを発症することも。

アレルギーに関しては、最初は大丈夫でも動物を飼っていると急に発症する事があります。チンチラそのものだけではなく、チモシーなどの牧草もアレルギーの原因になりやすいものです。

一度発症すると、かゆみだけでなく蕁麻疹が出ることもありますし、咳が止まらずに嘔吐・下痢・呼吸困難まで引き起こす可能性があります。アレルギーは子供の発症率のほうが高く年齢とともに治まっていく事も多いものの、大人でも突然発症するケースがあります。

アレルギーテストをする等ある程度は事前に確認することはできるものの、その時点では問題なくてもその後急に発症する可能性もあるため、誰にでもリスクがある話です。

私の知る人で、草食動物を飼ったあとに牧草アレルギーが発症してしまった方がいます。その方は涙や鼻水が止まらなくなるという症状なのですが、鼻にティッシュを詰めて涙をぬぐいながらいまだにチンチラを育て続けています…これはこれで心配ですが…

引っ越し先がペット禁止

チンチラに限らず犬猫を手放す理由でも良く聞く、この「引っ越し先がペット禁止」という理由。これはどのような理由で引っ越しをするのか、本当にどうにもならなかったのか?といつも疑問がわきます。

親との同居や単身者の環境変化ともリンクする話なので、本当にどうしようもなかったのなら仕方ないのですがが、文面からどうもそうは思えない…という方もたくさんいます。不可抗力な理由ではなく、単純に引っ越し先がペット禁止だったから…というだけの理由で里親に出す事を考えている方がいれば、どうか考えを改めていただきたいと思います。

子供が生まれた(生まれすぎた)

オスとメスを同居させている限り、子供が生まれる可能性は当然あります。

チンチラ飼いさんが増えた事により、このあたりを深く考慮せずオスメスを同居させて気づいたら妊娠していた…という話をよく聞きます。気づいたら妊娠していたから育てるのか、子供が生まれたらその子たちの面倒をしっかり見ていくつもりで「チンチラが妊娠しても問題ない環境を作る」のかは大きな違いです。

そして里親募集掲示板を見ていて、子供が生まれたけれど育てられないので里親を募集します。というのが思いのほか多くて、驚きました。だって、チンチラが妊娠する環境で飼育していたのにいざ生まれたら育てられないというのが理解できなくて…
チンチラの一回あたりの出産で生まれるベビーは、1匹だけの時もあれば3匹程生まれることもあります。

また、チンチラは繁殖させるときは特に気をつけないければいけない生き物です。劣性遺伝子や致死遺伝子が存在しており、交配する際は十分に気を付けないと子供だけでなく母親の命にもかかわります。


これからチンチラを育てようと考えている方は、もし子供が生まれたらその子達も含めて一生しっかりお世話をする覚悟があるか?というのも、是非お考えください。

その他、里親に出す理由としては…
「海外移住する事になった」
「特に明確な理由が書かれていない(諸事情)」
「飼い主の病気や体調不良で預けられる先がない」

というのものがありました。

どうしても…の時は里親サイト利用を。基本的には最後まで飼う責任感を。

チンチラさんは最後まで大切に育てよう。

もし里親募集サイトが無かったら、やむを得ず飼えなくなったその子たちの行き場はどうなってしまうのでしょうか。

こたろうの飼い主は、里親募集サイト自体は必要なものだと思っています。里親募集サイトへの書き込みはしている人の温度感は本当にまちまちで、本当に悩んで悩んで手放すのでどうか可愛がってあげてほしいという人もいれば、端的に「引き取りに来てください」とだけ、詳しい事情もなく記載している人もいます。

今回チンチラの里親事情を調べてみて、結構無責任な飼い主がいるな…と思ったのも事実です。チンチラは温度管理がシビアだったり砂をまき散らしたり、飼育環境を整えて維持するのは意外と大変なところがあります。

一時の感情ではなく、お迎えする前にはしっかりチンチラに関しての情報を調べて、飼育が難しい部分も納得したうえでお迎えしてあげてほしいと切に願っています。

小さくても立派なひとつの命ですし、長い子は15年近く生きます。今後起こりうる環境の変化も可能な限り予測しながら、「ずっと一緒に暮らしていけるか?」「幸せにできるか?」など、お迎えするかどうかをしっかり考えてみてください。

ただ、チンチラは本当に可愛いです。お迎えして本当に本当によかったと思っています!しっかり考えた上で、環境的に大丈夫そうであれば是非家族の一員として迎え入れ、その可愛さに毎日癒されてください♡

上記を考え抜いたうえでお迎えしたとして、それでもどうしても飼育が難しい状況になってしまったときは、信頼できる次の飼い主に引き渡す決断も必要です。私も今後そのような立場になる可能性はゼロではないですし、もしそうなってしまった場合は里親サイトを利用すると思います。その時は、安心してお任せできる新しい飼い主さん探しを精いっぱい行う事が、チンチラにできる最後の愛情なのだと思います。

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