ペットを育てるうえで、ひとつの課題となる「お留守番」。
最近はペットと一緒に泊まれる施設も増えてきていますが、チンチラの場合はそもそも連れて行くかどうかが悩ましいですよね。
旅行や出張などの不在時にはどうすればいいのか?飼い主さんたちはどのような対応をしているのか?様々な声をまとめてみました。
■こんなことが分かります
・飼い主が留守の時、チンチラのお世話はどうする?
・チンチラはひとりでどれくらいお留守番できる?
・連れて行くときの注意点
留守番時のお世話は誰に頼む?
旅行や帰省、出張などにチンチラを一緒に連れて行かず、誰かにお世話を任せる場合は下記の3つの方法があります。
友人、家族に頼む
近くに住む友人や家族など信頼できる人にお世話を任せる方法です。お礼などを除けばお金もかかりませんし、事前に遠慮なくお世話の方法を詳細に伝えておくこともできます。
この方法がとれるならこれが一番良いと飼い主は考えていますが、残念ながら近所に任せられるような人がいないのでウチではできないんですよね~…
ペットホテルに預ける
近くに小動物も預かっていくれるペットホテルがあれば、そこにお願いするのもひとつも方法です。
ただしチンチラを預ける場合は懸念事項が多く、なかなかハードルが高いのも事実です。宿泊先の環境を、事前に必ず確認するようにしましょう。
- 犬や猫などの動物と同じエリアでの宿泊ではないか?
犬や猫と同じエリアだと、その鳴き声にチンチラが驚いてしまうことがありますし、視覚を遮るものが無く目の前に大きな動物がいる状態は、チンチラが大きなストレスを感じてしまう可能性があります - 温度はチンチラにあっているか?
一般的にペットとして飼育されているその他動物と比較して、チンチラの適温は20℃前後と低めです。ペットホテルは暖かい環境に設定されていることが多いので、チンチラにとっては暑すぎる場合があります。ペットホテルに預ける場合は、温度などの環境を確認するようにしましょう。 - ホテル担当者がチンチラの扱いに慣れているか?
以前に比べて随分認知度が上がってきたチンチラですが、まだその他のペットに比べてどのようにお世話をしたらいいのかわからない人が多いのが現状です。ペットホテルの担当者がチンチラの扱いに慣れていない場合適正な、適切な対応ができないことがあるので注意しましょう。このあたりも、事前に電話等で確認できてると良いですね。 - 大きなケージごと預かってもらえるか?
店舗によって、預かってもらえるケージの大きさが異なります。ライトキャリー程度のものしか無理、というところもあればイージーホーム80くらいまでなら丸ごとOK、というところもあります。
最近では、犬猫エリアとその他小動物エリアなどに分けてお世話をしてくれるペットホテルも増えているようです。口コミなども調べつつ、信頼できる先を見つけたいですね。
ペットシッターを頼む
飼い主が一番オススメしたいのは、こちらの「ペットシッターを頼む」という方法です。
チンチラは環境の変化にシビアに反応します。そのため、どうしても連れて行かなければいけないとか、移動させなければいけないという場合でなければ、できるだけ「チンチラに動いてもらうのではなく、誰かに来てもらう」ほうが良いと考えています。ペットシッターを展開している会社は色々ありますが、費用的にもおすすめなのが「日本ペットシッターサービス」さんです。
フランチャイズで全国展開している企業で、自分に合うな〜と思った店舗に依頼して家まで来てもらい、ペットの世話お願いすることができます。
ぶっつけ本番ではなく、依頼する数日前に一度事前打ち合わせをします。お世話のやり方やケージの中の状況確認、餌のあげ方、部屋んぽのさせ方などを事前にお伝えしておくことができます。
料金も、わざわざ家まで来てもらう事を考えるとかなり安いな~と感じていて、私の地域だと40分のショートコースで1900円、一日2回で3,350円です。店舗から家までの交通費は別になりますが、1kmあたり30円程なので近い店舗から来てもらえば誤差の範囲です。
これまで2回お願いした事がありますが、報告メールで普段飼い主が見られないこたろうの様子を写真で見られたり、飼い主としても新しい発見がありました。笑
人見知りな子ははじめ警戒してしまうかもしれませんが、それでも普段の環境と変わらず過ごせるほうがチンチラにとってもストレスが少ないと思っています。
先ほど記載した通り、作業後はメールでチンチラさんの状態や気づいた事などを写真付きで報告してもらえるので安心です。家族や友人以外を家に入れるのが不安…という方は、ペットカメラをつけてみても良いかもしれません。
※ペットカメラの記事は、また追って書きたいと思います。
お留守番、何日できる?
誰かにお世話をお任せできたとして、飼い主が不在の中チンチラはどれくらいの期間お留守番ができるのでしょうか。
極論を言うと、しっかりお世話をしてくれる人がいて、いつもと同じくらい部屋んぽの時間も確保してあげられて、チンチラ自身もその人に慣れているのであれば1週間でも2週間でも可能だとは思います。
※「チンチラ 旅行 留守番 1週間」というキーワードで検索されてる方がチラホラいました
ただ、普段お世話をしているからこそ気づく異変に気づけないとか、どうしても人に頼む場合は部屋んぽをする時間が確保できないとか、色々気になることはあります。
飼い主的には、頑張って1日~2日かなぁ…と思っています。普通に、心配だからです。1週間は飼い主が不安になるので無理です!
家電のIoT化は結構やっていて、カメラもつけていればエアコンのリモート操作もできるし、温度も確認できます。でもいまいち精度が信用できないですし、デジタルの温度計はモノによって全然温度が違うので怖いんですよね。結局、アナログの温湿度計をカメラ越しに確認するという…笑
温度に関しては、ほかの飼い主さんたちも一番神経を使うところだと思いますが一番不安です。
お迎えして1年程経った時、夫婦で旅行に行ったことがあります。これまでは2泊とは3泊とかやっていたのですが、ペットシッターさんに任せていたもののこたろうが心配で1泊ですぐに帰ってきました。※意外と、本人(本チラ?)はケロッとしてるんですけどね。
ペットホテルに預ける場合は当然部屋んぽはできないところがほとんどですので、ケージの中で何日もお留守番してもらうのはちょっとかわいそうかな…と思います。
数日でもそう思うくらいですから、ペットショップでなかなか飼い主さんが現れずにずっとお迎えを待っているチンチラさんはやっぱりかわいそうですね。でも、私もそんなペットショップからお迎えした口ですし、今のところチンチラはブリーダーから直接お迎えできるケースも多くないのでペットショップがないとお迎えする事自体難しい。うーん…複雑です。
「一緒に連れて行く」という選択肢
お留守番になると、狭いところで長い期間我慢してもらわないといけない…というような場合は、宿泊先にチンチラを連れて行くというのも選択肢のひとつです。
移動はチンチラにとってストレスになる
当然ながら長い距離を一緒に連れて行くのはチンチラにとってストレスになりますので、留守番させるのと連れて行く事のどちらが良いかの判断は非常に難しいところです。
特にチンチラは音にも敏感ですので、電車や車などの乗り物で移動するときは神経を使います。とはいえ、健康診断や何かあったときに病院へ連れて行く必要はありますので、乗り物に一生乗らないままのチンチラさんも少ないと思います。
飼い主の知人では、どうしても連れて行かなければいけない用事があったときに、片道2時半間くらい電車+車で移動したという方もいます。飼い主自身も近くに動物病院がないので、連れて行くときは電車+タクシーで片道40分くらいはかかります。もっと長距離を移動する必要がある方もいるでしょう。
電車は足元から暖かい空気が出ていることがありますし、床にケージを置くと振動もそのままチンチラに伝わります。なので、座っている場合は膝の上に置き、立っているときはちょっと重いですが頑張って手持ちで支えてあげてください。
移動するときには、気を紛らわせるようなおもちゃや噛んで遊べるもの、ごほうびのおやつ等を持っていくとGoodです。また、こまめに様子を見てあげられるとよいですね。
宿泊先での部屋んぽ
運動不足解消とストレス低減のため、宿泊先でも部屋んぽは可能な限りさせてあげてください。
気を付けるべきポイントはもちろん「かじらないように」することです。ホテル、ペンション、実家…など、いろいろな宿泊先があると思いますが、チンチラは初めて見るもの・興味をもったものはなんでもかじろうとします。
モノを破損して迷惑をかけてしまう可能性もありますし、コード類やチンチラの体に害があるものをかじって体調を崩すこともあるので十分に気を付けたいところです。
自宅なら、ペットフェンス・サークルを立てて対策をすることができますが、外だとなかなか難しいですよね。そこら辺も考慮して、連れて行くかどうかを検討されるとよいかと思います。
チンチラの運動不足とストレス解消の為、飼い主とのコミュニケーションの為、部屋んぽはしっかりさせてあげ ましょう。
連れて行くとき用のおすすめケージ
外出するとき用のケージ、ペットキャリーは様々なタイプが販売されています。
個人的には、下記がおすすめです。
長距離:ライトキャリー
短距離:リュック型キャリーバッグ
リュック型は人が背負えるのでとても楽なのですが、チンチラ側の立場に立って考えてみるとちょっと狭かったり、足元が安定しないかな~という印象。短い距離の移動であれば、そこまで神経質になる必要もないかと思います。
長距離を移動する場合は、安定性の面やチンチラが様々な姿勢を取りやすいという意味でも、ライトキャリーをおすすめします。まわりの景色が見えると、ほかの動物に会ったときに驚いてしまう可能性もありますし、防寒の観点からカバーも用意してあげると良いです。
うちも動物病院に連れて行くときは、カバーをかけて電車や車に乗せています。
ほかの飼い主は、みんなどうしてる?
飼い主のチンチラコミュニティの中で「家を空けるときはみんなどうしてる?」というのが話題になったことがあります。
・連れて行った派
出張でした。預けられる先がない、来てもらう人もいないから連れて行くしかなかったです。とは言え連れて行った先にも預けられる知人がいないので、宿泊先にあったペットショップのペットホテルサービスを利用しました。
実家に長期滞在予定だったので、連れて行きました。実家にはこういう時に備えて、大きいサイズのケージも用意してあって、普段は折りたたんでしまってあります。行く前に親に連絡して、組み立ててもらいました。
引っ越しのため、長距離移動せざるを得なかったことがあります。本当は飛行機の距離でしたが、空路は何かと心配だったので新幹線で移動しました。
・留守番させた派
共働きです。偶然にも二人とも同じタイミングで出張の予定が入ったことがあり、色々調べてペットシッターを頼みました。
預けられる先もない、ペットシッターも頼めない地域で一日だけ誰にも頼まずお留守番させたことがあります。ペレットやチモシーは、これでもかっていうくらい用意していきました。帰ってきたら、ケージの中はすごく散らかっていたもののチンチラはいつも通りでした。2日は、ちょっと無理だな…と思いましたね。
みんな事情があるので、一概にこうすべき!とはなかなか言えません。ただ、急に家を空けなければいけない事態が発生したときに備えて、事前にチンチラさんをどうするか?というのは、家族や知り合いも含めて方針を決めておけるとよいですね。