チンチラが臭い…尿フンのケージ対策、威嚇の匂いはおならが原因?

ペットをお迎えしようとするときに気になる事のひとつが「におい」。動物は好きだけど、あの特有のにおいが苦手…という方は意外と多いみたいです。

今ペットとしてじわじわと人気が高まってきている小動物・チンチラの、におい事情はどうなのでしょうか?飼い主の目線で、まとめてみました。

■この記事でこんな事が分かります

・チンチラのニオイってぶっちゃけどうなの?

・チンチラが臭い時の原因

・チンチラのにおいの対策

チンチラはほとんど匂わない

チンチラは他の動物さんと比べて、においが殆どありません。体臭はほぼ無臭です。また、おしっこやフンもきちんと掃除をすればほとんど臭いがありません。そのため、動物をお迎えしたいけど、臭いが気になる…という方にとっては非常に向いているペットと言えます。

主食がチモシー(牧草)という事もあり、フンは全く臭いがありません。カラカラに乾燥しているので、小さいほうきでささっと履けばOK。どちらかというと、おしっこのほうが放置しておくとにおいます。

飼い主は、「動物臭いにおい」が結構好きです。動物園や、ペットショップのふれあいコーナー特有の「動物臭」がすると、あぁ、動物がいる!と思ってテンションが上がります。わかる人いるかしら…

余談ですが、チンチラのほうも人間の匂いを嗅いできます。犬なんかはお互いのおしりの匂いを嗅いで挨拶しますが、チンチラも手のひらのにおいをクンクン嗅いで、誰が誰だか認識しているようです。

こたろうこたろう

ちょっとしたご挨拶みたいなもんだね!

チンチラが臭い時の原因

そんなチンチラですが、時折「あれ、ちょっとクサい」と感じる事もあります。主な原因は下記の4つです。

砂浴び不足

チンチラは肌からラノリンという成分を分泌しています。これは、モフモフの毛に覆われた動物の皮脂腺からでてくる「蝋(ロウ)・油」のようなものです。

これを定期的に砂浴びで取り除いてあげないと、毛がベタベタになり油っぽい臭いになることがあります。羊もチンチラも同様にラノリンを分泌していますが、臭いは羊さんのほうがちょっと強いみたいですね。羊のラノリンは保湿成分として化粧品などにも多く利用されています。

チンチラも羊まではいきませんが、きちんとお手入れをしてあげないとベタついた臭いが残ってしまう事があります。

おしりの汚れ

チンチラがおしっこをする時に、それがおしりの周りの毛に付着してしまいそのまま固まってしまう…という事があります。

普段はにおいの少ないチンチラが、やけに臭うなぁ…と思ったら、おしり回りの毛の色が黄色っぽくなっていて、そこを嗅いでみると超アンモニアくさい!みたいな事が、うちもたまにあります。

特にプラスチックタイプのすのこを使っていると、これはよく起こります。うちもイージーホーム付属品のプラスチックすのこを使っているのですが、これはチンチラの足の裏には優しい反面、おしりが汚れやすいというデメリットも。

おしりを汚さない為には、プラスチックすのこに限らずですが、床材はちょっと汚れを見つけたらこまめに拭いてあげる必要があります。

こたろうこたろう

真っ白なチンチラさんは、特に汚れが目立ちやすいから大変だよ…

ケージの掃除不足

ケージは毎日お掃除されている人が殆どだと思います。しかし、きれいに拭いているつもりでも汚れが落とし切れていない箇所があり、そこに臭いのものが残っていた…という事もあります。

人間のトイレでも、ちゃんと掃除しているはずなのにトイレ全体にアンモニア臭が残っている事ってありますよね。あれは便座だけではなく、トイレ内の壁や床にわずかに残った尿などの汚れが蓄積され、臭いを放っている事も多いのです。

チンチラのケージの毎日の掃除では、上からウンチを落とすのにほうきで掃いたりはしますが、拭き掃除はついつい一部の目に見えた汚れしか拭いてないかもなぁ…と思っているそこの飼い主さん。ちょっと面倒でも、たまに全体をしっかり拭いてあげないと、どんどん臭いが蓄積されてしまう可能性もありますよ!

かくいう私も、その一人でした💦

威嚇による臭腺からの分泌

チンチラは、威嚇の際に臭腺から米ぬかのような臭いを出すと言われています。しかし、飼い主はこたろうをお迎えしてこの臭いを感じたことは一度もありません。

むしろ嗅いでみたくて、どんな臭いなのかいろいろ調べてみたのですが「よくその臭いするよ~ホント米ぬか」とか「ナッツみたいなにおいだよ!」「おならみたいなモワーンとした臭い」などなど、チラ友さん達に教えてもらいました。人によって感じ方に違いがあるみたいです。

スカンクの威嚇臭は超くっさいらしいですが、米ぬかとかナッツとかおならレベルって…そんなんで威嚇の目的は成立するのかは甚だ謎だよなぁ…と思ってしまいます。少なくとも飼い主は全くダメージを受けていません。むしろ嗅いでみたい。

威嚇の時の鳴き声はブゥブゥとかグゥゥーという、うなるような低い声です。ですので、その鳴き声を出しているときに特徴的なにおいがしたら、怒っておならしてるんだな~位に考えておけば良いようです。

臭いの対策

ケージ掃除の徹底…どうやって消臭する?

ケージにこびりついた尿臭は、お掃除を徹底することで取りきることができます。

ただ、毎日がっつりケージ全体を拭き掃除するのは大変ですので、1~3か月に一回、少なくとも半年に一回くらいはケージをまるごと水洗いするか、きれいな濡れタオルをぞうきん代わりにしてケージ全体を拭いてあげるようにしましょう。

ステップ、ハウス、床材、トレイ、ケージの枠など隅々まで丁寧に拭くと良いですね。

普段はある程度ささっとでも良いと思いますが「臭いがするようになってきたな~」というタイミングで丁寧に拭き掃除をすると、かなり変わりますよ。あとは、普段から尿臭をおさえる効果のあるペット用ウエットシートなどを使うとGoodです。

うちでは、うさピカシリーズの毎日のお掃除ティッシュをまとめ買いして使っています。

ほかのペット用ウェットティッシュに比べて比較的うすめ・小さめなのですが、ちょっとした汚れもこまめに掃除できるので逆に気に入って使っています。ケースはあったら便利なんでしょうけど、なくても別に不便ではないので詰め替え用をそのまま使ってます。笑

天然消臭成分である緑茶エキス、除菌成分のベンザルコニウムクロリドが配合されていて、もちろんアルコールは入っていません。チンチラさんにアルコールはNGです。そして汚れ落とし成分にはクエン酸が利用されています。

飼い主はこのうさピカティッシュの匂いが大好きで、なんていうんでしょう…アロマ?お茶っぽいというか、落ち着く香りです。それもずっと使ってる理由ですね。

キッチンのお掃除用にクエン酸を持っている方は、それを使って全体を拭いてあげる事で消臭効果も期待です。うさピカティッシュにも含まれているクエン酸は、消臭だけでなく尿石を落とす効果もあるので一石二鳥です!

クエン酸は40倍に希釈して使います。例えば、200gのクエン酸水を作りたい場合、入れ物に先にクエン酸を5g入れて、その後で水を195g追加し合計200gになるように作ればOK。小さじ1杯=5gなので、小さじを使うと計算も楽ですよ。

プラスチックすのこの上に、かなりおしっこがべちゃべちゃ残ってしまう…という方は、思い切ってスノコ自体をやめてワイヤーメッシュに切り替えたほうが良いかもしれません。その場合は、チンチラの足に負担がかからないようにステップや布を適所に配置してあげましょう。

砂浴びをきちんとさせる

1日1~2回、チンチラが好きなだけしっかりと砂浴びをさせてあげる事が大切です。また、ターンオーバーのスピードは個体によっても違いますので、においが強く出る子は砂を交換する頻度を少し増やしてみるのも良いかと思います。

おしりの汚れを落とす方法

チンチラ本体が臭い…という時は、ほぼこれが原因なんじゃないかな~と思う「おしり周りの汚れ」。この汚れ、一回つくと落とすのはなかなか大変なのです。

海外のチンチラコミュニティでは、砂浴びの砂の中に小さじ1~2杯くらいのコーンスターチを混ぜると汚れが落ちる!というのが話題になっているようですね。コーンスターチの粉に、水分や脂分を吸収させるという事のようです。

これ、ちょっとやってみたのですがウチの場合は効果が感じられませんでした…そもそも、固まって色がついてしまったものだしなぁ…

機嫌がいいときになんとか抱っこしてペレットをあげながら、汚れてしまったおしり周りをうさピカティッシュで優しく拭いてみたり、汚れたところの毛束をつまむようにしてあげると、ちょっと汚れはとれてきます。

また、汚れをとるのにグルーミングスプレーを使うのもオススメです。少量をティッシュなどに含ませて、汚れた毛の部分をつまむように、固まりをほぐして溶かしながらふき取るイメージです。

腐敗菌の繁殖を抑えてくれるとともに、悪臭の再発もおさえてくれる効果もあり、さらに毛もサラサラになるという3大効果アリ。使う時は、あまり幹部がびしょびしょになりすぎないように、少量ずつ使う事をおすすめします。

飼い主が思うに、チンチラの気になる「におい」ってほぼほぼ尿臭、アンモニア臭だと思います。ですので、上記に記載した対策をしっかり行えば臭い問題はほとんど解決するはず。

清潔な環境を保つことはチンチラの長生きにもきっとつながりますから、かわいいチンチラの為にも快適な環境をキープしてあげたいですね!

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