チンチラは、うさぎやデグー、モルモットなど人気の小動物と比較した際に圧倒的な違いがあります。それは「とにかく高くジャンプする」ことです。
チンチラと暮らすうえで意識しておきたい、ジャンプの”魅力“と”注意点“についてお話します。
■この記事でこんな事が分かります
・チンチラはどれくらいの高さまで飛ぶ?
・ポップコーンジャンプの意味
・ジャンプの失敗や事故とその対策
高いところ好きだから、つい登っちゃうんだよー。エヘヘ🐭
チンチラのジャンプ力はどれくらい?
個体にもよりますが、チンチラのジャンプ力の平均的な高さは60~70cmくらいではないかと思います。
チンチラ飼いさん達は、かじり対策や脱走対策のためにほとんどの方がペットフェンスやペットサークルを使用しています(プラスチック段ボール、略してプラダンを使ってる方もいますね)。市販されているフェンスは高さ50cm~70cmのものが多く、それ以上の高さを出したい場合は、上下で組み上げられるタイプのフェンスが必要となるケースが多いです。
多くの方が70cmのフェンスを使っていてそれで何とかなっていますので、70cmの高さを飛び超えられるチンチラちゃんは比較的運動神経に長けている子なのかなぁと思っています。
ちなみにうちも高さ70cmのフェンスを使用していますが、こたろうがこれを飛び越えてしまった事は2年弱の間で1~2回です。助走をつけてフェンスに飛びかかることもあればその場でジャンプすることもあるので、70cmだから安心とは一概に言えません。遠くから走ってきて、勢いをつけて三角飛びをしたりもします。
YouTubeなどでは、70cmのフェンスを飛び越えてドヤ顔しているチンチラさんもいますので、うわぁ~これは大変だ~(でも可愛いなぁ)とか思いながらいつも見ています(;’∀’)
うちのペットフェンスは結構素材としてはやわらかめのプラスチックなのですが、チンチラが走っていって体当たりしても衝撃が柔らぐので良いな~と思ってます。部屋の大きさに合わせて何セットかつないであげると、ぐるーっと囲めますしソファと壁の間に挟んで巾木とかかじられるのも防げるのでオススメです。
こんな感じで部屋全体を囲んで使用しています。運動神経の良い子は、一撃でこのフェンスを飛び越えていくというので驚きですね…こたろうがあんまり飛べない子でよかった。笑
正直これ以上高いフェンスが必要と言われてしまうと、クリアなペットフェンスとはいえ結構部屋の圧迫感が出てきてしまいそうなので。
なお、チンチラの平均的なジャンプ力については完全に飼い主の主観であり、何かの根拠に基づいたものではありません。そう考える理由は上記の通り、70cmで何とかなってる人が多い印象だから。という程度ですので悪しからず~。
チンチラの「ポップコーンジャンプ」とは
チンチラやモルモットなどの小動物が、直立しているときに急にピョーンっと垂直にジャンプする姿を見たことはありますか?このジャンプのことを、ポップコーンが弾け飛ぶ様子に例えて「ポップコーンジャンプ」と呼びます。
ポップコーンジャンプの意味ですが、これはチンチラが嬉しい、楽しい、など喜びを表すときにその場で高くジャンプするようです。飼い主の目線から考察すると、こたろうの場合はテンションがMAXの時に飛びますね。新しいおもちゃがあったり、部屋を全力でぐるぐる走り回っている中で急にポップコーンジャンプします。かわいいです。笑
あとは、こたろうと同じくらいの大きさのお気に入りのぬいぐるみがあるのですが、そのぬいぐるみの上に乗っかって遊んだ後によく飛んでますね。
まぁ大して深い意味はないというかノッてる時にピョンピョンしていますが、ポップコーンジャンプ自体はチンチラが「この柵を乗り越える!」と意思をもって飛んでいる時と比較して結構低めでただただかわいいので、見れたらラッキーです🐭🐭
チンチラはジャンプでよく失敗する
高いところが好きなチンチラは、ちょっと飛び移れるところを見つけるとすぐに飛び乗ろうとします。厳密にいうと、ちょっとは考えてるっぽいんです。高いところをジーっと見つめてしばらく考えて、行けるかな~無理かな~みたいな顔をしながらちょっと前のめりになってみたりします。失敗するかも…とか失敗したら危ないからやめとこう、とかもしかしたら考えてるのかもしれませんが、結局その考察が甘く自分のジャンプ力では到底届かないところに飛ぼうとします。
それが低い位置からのジャンプであればいいのですが、高いところから高いところにも飛ぼうとするので失敗すると危ないんですよ…自分の体よりも何倍も高いところから落ちることになるので。打ち所が悪いとケガや骨折をしてしまったり、最悪ショックで亡くなってしまう可能性もあります。実際に、高いところから落ちる事故の話はチンチラ飼いさんの間でもよく聞かれます。
根本的にそういう場所をなくす事が一番なので、部屋んぽする時には周りをよく見て、無理やり高いところにジャンプできそうな場所がないかをよく見てあげてくださいね。
なお、ケージ内での落下事故を防ぐためのレイアウトやペットフェンスに関しては以下の記事で紹介していますので、よかったらご覧になってみてください。
チンチラのケージレイアウト、みなさんどのようにされていますか?
チンチラの運動不足とストレス解消の為、飼い主とのコミュニケーションの為、部屋んぽはしっかりさせてあげ ましょう。
大ジャンプでの脱走対策
かくいうウチも、想像以上の運動神経でこたろうが高いところ落ちて冷や汗をかいた経験は何度かあります。こちらの記事でも紹介しましたが、うちはチンチラのケージの上にチモシー砂、おそうじ用道具を入れた収納ケースを置いています。
引っ越してきてからしばらくはそんなことなかったのですが、ある時からこたろうがソファの上から収納ケース(引き出し?)に飛び乗ろうとする事がありました。気を付けていたつもりだったのですが、目を離した際に飛び上がって着地失敗し、そのまま1.5mくらいの位置からポーンと落ちたことがあります…
さいわいケガはなかったものの、打ち所が悪いと洒落にならない事態でした。それからは、こたろうがソファの上からジャンプしないための対策として、収納ケースから垂れ下がるような位置に柴犬のクッションをねずみ返し的に置きました。
これをやってからは「届かないなぁ…」と判断したのかこたろうは飛ぼうとしなくなりましたが、油断も隙もないので基本的には飼い主がしっかり目が届くときに部屋んぽはさせるようにしています。
前述のとおり、基本的なジャンプ失敗対策は「飛べそうな場所をつくらない」ことです。どうしてもそういう場所が存在する場合は、間に何か遮断できるものを置くとかチンチラの興味をそぐような対策をしてあげてください。
事故やけがには十分気を付けて、安全で楽しい部屋んぽを目指しましょう!
高さが出せない部屋にはキャットタワーを置いてあげよう!