「チンチラのケージは高さがあるものが良い」というのは、お迎えを検討している方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
アンデス山脈などの高地で暮らしていたチンチラは、高いところが大好き!小さな体ですが運動量も多いため、ケージはできる限り「高さ・大きさ・広さ」があるものを選んであげるのがおすすめです。
とはいえ、いざお迎え準備を始めると「具体的にどれくらいの大きさが必要なの?」「60サイズと80サイズならどっち?」「どのメーカーが良いの?」「安い猫用ケージではダメ?」と、結構悩むポイントが多いんですよね。
我が家では、こたろうをお迎えした時から三晃商会の「イージーホーム80ハイ」を使っています。実際に長年使ってみても、広さや高さだけではなく掃除のしやすさやオプションパーツの豊富さも含めて、チンチラ用ケージとしてかなり使いやすいと感じています。
この記事では、実際にチンチラと暮らしている飼い主の視点から、ケージの大きさ・高さ・網目など選ぶ時にチェックしておきたいポイントと、国内で購入しやすいケージを比較しながらご紹介します。
💡この記事はこんな人におすすめです
・チンチラ用のケージ購入を検討している
・60サイズと80サイズのどちらにするか迷っている
・チンチラにはどれくらいの高さ・大きさが必要なのか知りたい
・チンチラ向けのケージメーカーを比較したい
・「安くて大きいから猫用ケージで代用できないかな?」と考えている
チンチラのケージは「大型・ハイタイプ」がおすすめ
最初に結論から書いてしまうと、これからチンチラをお迎えするのであれば、設置スペースや予算が許す範囲で「横幅が広く、高さのあるハイタイプ」を選んでおくのがおすすめです。
チンチラは昼間にペットショップで見かけると、小さなケージの中で丸まって寝ていることが多いので「あまり動かない動物なのかな?」と思うかもしれませんが、夜になるとかなり活発に動きます。ケージ内でもステップからステップへ飛び移ったり、上下に移動したりするため、床面積だけではなく高さを使えることも重要です。
💡 ポイント:チンチラの運動量を甘く見ない!
ペットショップにいるチンチラは小さめのケージに入っていて、昼間はおとなしく寝ていることが多いですよね。でも、実はとってもすばしっこくて運動量も抜群なんです。

我が家のこたろうは体重610g前後ですが、実際に暮らしている様子を見ていると、横幅・高さともに「イージーホーム80ハイ」くらいないと狭そうだなぁと感じます。もちろん部屋んぽの時間やケージ内のレイアウトによっても変わりますが、チンチラはケージの中で過ごす時間が長いので、置けるのであれば最初から少し余裕のあるものを選んでおいた方が、あとから買い替える必要もありません。
60サイズと80サイズならどちらが良い?
イージーホームとコンフォートには、それぞれ「60サイズ」と「80サイズ」があります。(コンフォート60は「タワー」と呼ばれる別売りパーツを追加することで、ハイタイプに変更可能です)
60サイズでもチンチラを飼育することはできますし、住宅事情によっては大きなケージを置くのが難しい場合もあると思います。ただ、これから新しくケージを購入するのであれば、個人的には設置できるスペースがあるなら80サイズを選びたいです。
特にケージの中には、ハウス・ステップ・チモシーフィーダー・給水ボトル・回し車など、実際に飼い始めてみると想像以上にいろいろな物を置くことになります。ケージ自体が小さいと、それぞれの用品を置いただけで動けるスペースがかなり狭くなってしまうので、「チンチラが入るかどうか」だけではなく「飼育用品を置いた状態でも動けるか」で考えておくと失敗しにくいと思います。
ケージはできるだけ高さのあるものを
各メーカーには高さの低い「ロータイプ」もありますが、これからチンチラをお迎えする方には、可能な限り「ハイタイプ」をおすすめします。日中ずっと放し飼い(部屋んぽ)にできる環境なら別ですが、ロータイプ(高さ約55cm)だと、どうしても上下運動がしにくく、個人的には少し窮屈に感じます。
最初は小さなケージを用意し、成長に合わせて大きくするのも一つの方法ですが、買い替えも手間ですしお金もかかります。我が家ではこたろうが小さい頃から80ハイを使い、最初のうちはステップや巣箱を低い位置に設置して、落下しにくい動線になるようにしていました。
「高さのあるケージ=高い位置にステージを置かなければいけない」というわけではないので、幼少期は低めに、成長して動きが安定してきたら少しずつレイアウトを変えていくこともできます。我が家でも最初からハイタイプでしたが、動線を意識してレイアウトしていたため、落下しそうになったことはありませんでした。
ケージ内のレイアウトの実例は、こちらの記事でも詳しくご紹介しています↓

国内で販売されている主なチンチラ向けケージ
現在、日本国内でチンチラ用として使いやすい小動物用ケージを探すと、三晃商会(SANKO)のイージーホームシリーズ、KAWAI(川井)のコンフォートシリーズなどが候補になります。また、比較的新しいものではGEXのクリアフロント70Highもあります。
■ 三晃商会(SANKO):イージーホームシリーズ
小動物の生態や習性を徹底的に研究しているメーカーです。うさぎや小鳥向けの商品も豊富で、チンチラ飼い主が「これ欲しい!」と思うような実用的な便利グッズを多数展開しています。
■ KAWAI(川井):コンフォートシリーズ
三晃商会と同じく小動物向けのケージやグッズを展開しています。うさぎの耳デザインが可愛い「わらっこ倶楽部」などが有名です。ケージ自体のサイズ感は、イージーホームシリーズと比べると少し小ぶりな作りになっていて省スペースに設置できます。
■GEX:クリアフロント70High
比較的最近販売されたものですが、前面がクリアパネルなっているので、メッシュタイプが多いチンチラのケージの中では真正面から顔を見ることができる見た目の良いモデルです。
※ちなみに、以前は「チャーム(charm)」さんで4階建ての大型ケージが販売されており大変人気でした(2021年以降は、国内での販売は見かけなくなりました。たまに中古品は出回るようです)。

我が家で使っているのも、このシリーズの「イージーホーム80ハイ」です。実際に長く使っていて特に便利だと感じるのは、ケージそのものの広さや高さだけではなく、引き出し式のトレイや交換できる床材など、毎日の掃除をしやすくする仕組みがあることです。
6年使って感じる「イージーホーム80ハイ」の使いやすさ
我が家がイージーホーム80ハイを選んだ一番の理由は、お掃除のしやすさなどの機能面でしたが、実際に長く使ってみても、この選択は良かったと思っています。
80サイズなのでハウスやステップ、回し車などを設置してもある程度スペースに余裕がありますし、高さがあるのでチンチラが上下に移動できるレイアウトも作りやすいです。チンチラ用品は飼い始めてから増えることも多いので、最初から少し余裕のあるサイズにしておいたことで、「これを置きたいけれど場所がない」ということも比較的少なく済んでいます。
一方で、当然ながら80ハイはそれなりに大きいので、設置するためのスペースは必要です。また、ケージが大きければ掃除する面積も増えますし、チンチラが激しく動けば周囲へのチモシーやウンチ、砂の飛び散りも発生します。
それでも、チンチラが一日の多くを過ごす場所であることを考えると、我が家では小さなケージにして省スペースにするよりも、ある程度大きなケージを選んで良かったと感じています。
(実は重要) ケージ選びで見落としがちな「床材」
ケージを選ぶ際、もう一つ必ずチェックしてほしいのが「床材のカスタマイズ性」です。ケージ本体の大きさや高さばかりに目がいきがちですが、床はチンチラが毎日直接足をつける場所なので、実際に飼い始めるとかなり重要なポイントになります。
コンフォートもイージーホームも、デフォルトの床材は「金網」です。そのまま使うこともできますが、私はこたろうがずっと金網の上にいるのは足が痛そうだなぁ…と感じたので、木製ステップで休める場所を作りつつ、専用の樹脂フロアを使用しています。
お掃除は毎日のことなので、「買ってみたけど掃除が面倒…」とならないよう、ケージ本体だけではなく交換できる床材やオプションパーツまで一緒に確認しておくのがおすすめです。
■ イージーホームの床材オプション
プラスチックタイプとスノコタイプの2種類があります。 我が家では掃除のしやすさを優先し、「イージーホーム80シリーズ用樹脂休足フロアー」を使用しています。スノコだと排泄物がこびりつきそうですが、プラスチックならウェットティッシュ(うさピカなど)でサッと拭き取れ、週末にシャワーで水洗いしてもすぐ乾くので非常に便利です。
■ コンフォートの床材オプション
コンフォートを使う場合は、別売りでスノコがあるほか「うさぎの座ぶとんL(チモシー製)」を2枚並べるとちょうど60サイズの床にピッタリ収まります。見た目も華やかで可愛いのですが、飼い主目線だと「毎日の掃除はちょっと大変そうかな」という印象です。
ケージ選びというと本体価格だけを比較してしまいがちですが、実際にはこうした床材や交換用品を長く使うことになるので、「あとからどんなパーツを追加できるか」まで見ておくと良いと思います。
リアルなお掃除事情:飛び散りは防げる?

ケージ選びで気になる「飛び散り」問題。 コンフォートは床材から底トレイまでの間に隙間があるため、チモシーやウンチが外に散らかりやすい構造になっています。一方、イージーホームは引き出し式のトレイがぴったり閉まるため、「隙間からの飛び散りが少なそう!」と思ったのも選んだ理由の一つでした。
しかし、実際使ってみた結論は「完全防備は不可能」です😨
チンチラはとにかくケージ内を激しく動き回るので、ケージの構造に関わらずある程度の飛び散りは避けられません。途中から専用の「クリアー3面カバー」を取り付けましたが、高所からの落下物はカバーでも防ぎきれませんでした。 朝起きると「なんでこんな所に!?」という場所にウンチが転がっているのは日常茶飯事です。
💡 ポイント:チンチラはトイレを覚えません!
たまに決まった場所で用を足す子もいますが、基本的にはしつけはできず、あっちこっちで好きなようにします。おおらかな気持ちで掃除してあげましょう!
「猫用ケージ」で代用するのはおすすめしません
「できるだけ大型のケージを用意したい」「でも小動物用の大型ケージは高い…」と考えていると、広くて比較的安価な猫用ケージが候補に入ってくるかもしれません。
しかし、猫用ケージの使用はNGです。
チンチラは毛がもふもふしているので大きく見えますが、実はかなりスリム。猫用ケージの粗い網目だと、頑張れば簡単にすり抜けてしまいます。 「寝ている間に脱走して、部屋の電源コードをかじっていた…」なんてことになったら命に関わりますし火事の危険性もあります。
イージーホームやコンフォートなどの小動物専用ケージは、網目が細かく、扉も簡単に開けられない安全な構造になっています。大きさだけでケージを選ぶのではなく、体が抜けにくい網目の細かい小動物用ケージを選んでおいた方が安心です。
ケージ本体が決まったら、次に気になるのは「中身」の使い方ではないでしょうか。
日々のお手入れの実際の頻度や時間はコチラの記事で↓

運動不足解消グッズとして人気の回し車についてはコチラの記事で↓

ケージ選びの参考にどうぞ。
まとめ|迷ったら、大きさと高さに余裕のあるケージを
ケージはチンチラにとって、一日の多くを過ごす「おうち」です。我が家のこたろうはケージの中が快適なのか、扉を開けていても外に出ず、中でまったり過ごしていることも結構あります。
もちろん大きなケージほど設置スペースが必要ですし、予算や住宅事情もあるので「必ずこのサイズでなければいけない」というものではありません。ただ、これから新しく購入するのであれば、できる範囲で横幅と高さに余裕のあるものを選び、ハウスやステップ、回し車などを置いてもチンチラが動けるスペースを残してあげるのがおすすめです。
我が家では最初からイージーホーム80ハイを使っていますが、広さ・高さだけではなく、床材を交換できることや掃除のしやすさまで含めて、長く使いやすいケージだと感じています。いつかは特注や海外製のさらに広いケージを用意してあげたい……というのが飼い主の密かな野望ですが、安全性・掃除のしやすさ・価格のバランスを考えると、国内メーカーの大型ケージはかなり現実的な選択肢だと思います。
これからチンチラをお迎えする方のケージ選びの参考になれば幸いです。
▼ ケージ内のレイアウトについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています!


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