「チンチラのケージは高さがあるものが良い」というのは、お迎えを検討している方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
アンデス山脈などの高地で暮らしていたチンチラは、高いところが大好き!小さな体ですが運動量も多いため、ケージはできる限り「高さ・大きさ・広さ」があるものを選んであげるのがベストです。
とはいえ、いざお迎え準備を始めると「具体的にどのメーカーが良いの?」「猫用じゃダメ?」と悩んでしまいますよね。
そこで今回は、実際にチンチラ(こたろう)と暮らしている飼い主の視点から、ケージ選びのポイントや、メーカーごとの比較をご紹介します!
💡この記事はこんな人におすすめです
- チンチラ用のケージ購入を検討中
- チンチラ向けのケージメーカーを知りたい
- 各メーカーのサイズ比較をしたい
- 「安くて大きいから猫用ケージで代用できないかな?」と考えている
国内で販売されている主なケージメーカー
現在、日本国内で販売されている小動物用ケージは、主に以下の2つのメーカーから選ぶことになります。
■ 三晃商会(SANKO):イージーホームシリーズ
小動物の生態や習性を徹底的に研究しているメーカーです。うさぎや小鳥向けの商品も豊富で、チンチラ飼い主が「これ欲しい!」と思うような実用的な便利グッズを多数展開しています。
■ KAWAI(川井):コンフォートシリーズ
三晃商会と同じく小動物向けのケージやグッズを展開しています。うさぎの耳デザインが可愛い「わらっこ倶楽部」などが有名です。ケージ自体のサイズ感は、イージーホームシリーズと比べると少し小ぶりな作りになっていて省スペースに設置できます。
■GEX:クリアフロント70High
比較的最近販売されたものですが、前面がクリアパネルなっているので、メッシュタイプが多いチンチラのケージの中では真正面から顔を見ることができる見た目の良いモデルです。
※ちなみに、以前は「チャーム(charm)」さんで4階建ての大型ケージが販売されており大変人気でした(2021年以降は、国内での販売は見かけなくなりました。たまに中古品は出回るようです)。

お掃除のしやすさなどの機能面を重視し、我が家では三晃商会の「イージーホーム80ハイ」を選びました。
ここからは、なぜイージーホームのケージにしたのか、コンフォートシリーズとの比較も交えながら詳しく解説します。
チンチラのケージサイズ比較:おすすめは「ハイタイプ」

イージーホームとコンフォートには、それぞれ「60サイズ」と「80サイズ」があります。(コンフォート60は「タワー」と呼ばれる別売りパーツを追加することで、ハイタイプに変更可能です)
各メーカーには高さの低い「ロータイプ」もありますが、これからチンチラをお迎えする方には、可能な限り「ハイタイプ」をおすすめします。 日中ずっと放し飼い(へやんぽ)にできる環境なら別ですが、ロータイプ(高さ約55cm)だと、どうしても窮屈に感じてしまうためです。
💡 ポイント:チンチラの運動量を甘く見ない!
ペットショップにいるチンチラは小さめのケージに入っていて、昼間はおとなしく寝ていることが多いですよね。でも、実はとってもすばしっこくて運動量も抜群なんです。
最初は小さなケージを用意し、成長に合わせて大きくするのも一つの手ですが、買い替えも手間ですしお金もかかるので、最初からハイタイプを用意できると良いと思います。幼少期はステップや巣箱を低い位置に設置するなど、落下防止の工夫をしてあげれば大丈夫です。我が家も最初からハイタイプでしたが、動線を意識してレイアウトしたため落下しそうになったことはありません。
うちのこたろうは体重610g前後ですが、横幅・高さともに「イージーホーム80ハイ」くらいないと狭そうだなぁと感じます。
(実は重要) ケージ選びで見落としがちな「床材」
ケージを選ぶ際、もう一つ必ずチェックしてほしいのが「床材のカスタマイズ性」です。
コンフォートもイージーホームも、デフォルトの床材は「金網」です。そのまま使っても良いのですが、チンチラの足が痛そうだなぁ…と思うのです。木製ステップで休める場所を作ったり、専用の樹脂フロアやすのこを敷いたりして対策する必要があります。
お掃除は毎日のこと。「買ってみたけど掃除が面倒…」とならないよう、オプションパーツも含めて検討しましょう。
■ イージーホームの床材オプション
プラスチックタイプとスノコタイプの2種類があります。 我が家では掃除のしやすさを優先し、「イージーホーム80シリーズ用樹脂休足フロアー」を使用しています。スノコだと排泄物がこびりつきそうですが、プラスチックならウェットティッシュ(うさピカなど)でサッと拭き取れ、週末にシャワーで水洗いしてもすぐ乾くので非常に便利です。
■ コンフォートの床材オプション
コンフォートを使う場合は、別売りでスノコがあるほか「うさぎの座ぶとんL(チモシー製)」を2枚並べるとちょうど60サイズの床にピッタリ収まります。見た目も華やかで可愛いのですが、飼い主目線だと「毎日の掃除はちょっと大変そうかな」という印象です。
リアルなお掃除事情:飛び散りは防げる?
ケージ選びで気になる「飛び散り」問題。 コンフォートは床材から底トレイまでの間に隙間があるため、チモシーやウンチが外に散らかりやすい構造になっています。一方、イージーホームは引き出し式のトレイがぴったり閉まるため、「隙間からの飛び散りが少なそう!」と思ったのも選んだ理由の一つでした。
しかし、実際使ってみた結論は「完全防備は不可能」です😨
チンチラはとにかくケージ内を激しく動き回るので、ケージの構造に関わらずある程度の飛び散りは避けられません。途中から専用の「クリアー3面カバー」を取り付けましたが、高所からの落下物はカバーでも防ぎきれませんでした。 朝起きると「なんでこんな所に!?」という場所にウンチが転がっているのは日常茶飯事です。
💡 ポイント:チンチラはトイレを覚えません!
たまに決まった場所で用を足す子もいますが、基本的にはしつけはできず、あっちこっちで好きなようにします。おおらかな気持ちで掃除してあげましょう!
「猫用ケージ」で代用してはいけない理由
「大型のケージを用意したい」「でも専用ケージは高い…」と、広くて安価な猫用ケージを検討する方もいるかもしれません。
しかし、猫用ケージの使用はNGです。
チンチラは毛がもふもふしているので大きく見えますが、実はかなりスリム。猫用ケージの粗い網目だと、頑張れば簡単にすり抜けてしまいます。 「寝ている間に脱走して、部屋の電源コードをかじっていた…」なんてことになったら命に関わりますし火事の危険性もあります。
イージーホームやコンフォートなどの小動物専用ケージは、網目が細かく、扉も簡単に開けられない安全な構造になっています。大切なチンチラの命を守るためにも、必ず「小動物用の網目の細かいケージ」を選んであげてください。
まとめ
ケージはチンチラにとって一番長く過ごす「おうち」です。 我が家の子はケージの中が快適なのか、扉を開けていても外に出ず、中でまったり過ごしていることも多いです。人間と同じで、狭いよりは広いおうちの方が快適ですよね。
いつかは特注や海外製のさらに広いケージを用意してあげたい…というのが飼い主の密かな野望ですが、お掃除のしやすさ・安全性・価格のバランスを考えると、やはり国内メーカーの大型ケージ(イージーホーム80ハイなど)が一番現実的で使いやすいと感じています。
これからチンチラをお迎えする方のケージ選びの参考になれば幸いです。
▼ ケージ内のレイアウトについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています!






