カビがチンチラ部屋に生えた話。原因は…エアコンでした。

ある日、気づいたらリビングの壁紙の裏に「かび」が生えていました。

なんてこったぁぁあ!!!

もう、焦りました…なんといってもウチのリビングにはチンチラが居るので。これは早急に対処しないと、こたろうにもカビの胞子がうつって真菌症の原因になってしまったら大変だ!!

と言うことで痛い出費でしたがカビ取り会社さんへ除去作業をお願いし、きれいにしていただきました。かびが発覚してからそれを取り除くまでの経過を記録しておきます。

うちだけでなくエアコン年中フル稼働のチンチラ飼いさんなら誰でも起こりえる事なので、ぜひ今後の参考にしていただけると幸いです。

■こんな事を書いてます

・かびとり作業の様子

・作業にかかる費用

・作業前後の写真紹介

・想定される原因

こたろうこたろう

チンチラが脱毛する原因は、カビがかなり多いんだよ。人にうつっちゃう事もあるから気をつけないといけないんだよ~。

かびが生えた場所とケージの位置

うちの間取りは以前紹介した通りですが、こたろうのケージを置いているのはマンション1FのLDKです。今回、カビが発生してしまったのはこちらのL字角の内側(窓側)です。

壁に発生するかびは主に2パターンあります。壁の「表側」に生えるパターンと「裏側」に生えるパターンです。

壁の表面だけの場合は、範囲がそこまで広くない場合は表面のみの対処で済むケースも多いのですが、今回は「壁の裏側」のみに発生している状況。裏だけ生えるって何なんだろう…

一般的には、壁紙の表だけでなく裏にカビがはえている場合は、壁紙の裏のコンクリートや石膏ボードや断熱材にまで影響が及んでいる可能性があるそうです。

だとしたら、結構お金かかるだろうな…戦々恐々とする飼い主。

かび取りにかかった費用

今回は2社相見積をとりました。ネットで色々調べても、カビ取りでヒットする件数ってあまり多くないんですよね。まず依頼先の業者を探すのに苦労しました。

最終的に、もともとこの家のリフォームをお願いした事がある地場のリフォーム屋さん(A社)と、かび取りを専門にやっている小規模の会社さん(B社)の2社から見積を取得。

A社提案:ボードまでかびが侵食している可能性が高いため、ボードごと交換。22万円也


B社提案:この程度のカビは除去できるからボードの交換は不要。一度壁紙をはがしてカビをとってから、壁紙を張りなおす。15万円也

A社は以前来てもらったこともあり、うちの状況は把握している為現調レスで。B社は遠くから、見に来てくれました。庶民にとって7万の差はかなり大きい!ので、B社に依頼することに。

ボードごと交換しておけば安心なのかもしれませんが、かびとりの専門会社さんが「これは取れます」と言うんですから信じてみる事にしました。

もしかしたら値切れたかもしれないですが、言い値で発注するからちゃんとやってくれ~という思いのほうが強かったので即決でお願いしました。

作業前の壁の状態

こんな感じで、壁の裏側がもわーんと黒くなっていました。最初は「あれ、ちょっと色がおかしいところがあるな」くらいだったのですが、気が付くとかなり範囲が拡大していてエアコン回りの壁が全部同じような状態になりました。

部屋の中全体も確認しましたが、カビが発生してるのはエアコン回りのみ。

今年の夏は湿度がとても高かったし暑かったので、昨年よりもエアコンをパワフルに稼働させていました。もしかして、そういうのも関係あるのかなぁ…と気になる飼い主。

ちなみに、マンションは木造戸建てと比較してカビが発生しやすく、いろいろ対策をしても防止は非常に難しいそうです。特に角部屋。

そしてうちも漏れなく角部屋。引っ越してきて4年程なのですが、こんなことになったのは今年が初めてでした。

こたろうが来て1年強、それまではちょっと暑いな~くらいの高めの温度で夏はエアコンをつけていたのですが、今年からは外気が35度だろうが部屋の温度は22-23℃くらいになるようにガンガン稼働させてました。

昨年の夏は、ペルチェ式のチンチラ用のスポットクーラーを置いていたので部屋の温度は24-25℃くらいにしてたのですが、今年からはチンチラの快適性を優先して温度を結構下げてたんですよね…。

かびの原因

これはカビとり会社さんに後から聞いてみたのですが、今回の壁裏のかびの原因はやはり「エアコン」の可能性が高いとのことでした。

外気が35℃くらいの環境に対して、室内を22度前後に保とうとエアコンをガンガンかけまくってエアコン回りの壁のみが急激に冷やされたことで、外気との温度差が激しくなり壁内結露が発生、そこからカビが発生したと思われます。

この壁内結露は内部結露とも呼ばれています。室内の空気が壁(断熱材)の中に入りこみ、水蒸気を含むことができる温度の限界を超えると発生するそうです。家の大切な柱や土台などを腐らせてしまう原因にもなり、かびの発生だけでなく建物の強度にも影響します

たしか新築だと結露も瑕疵担保の対象になったハズですが、残念ながらうちは中古の築15年マンションです。そのため、15万が飛んでいきました…。

かびとりの様子

まずは、カッターを使ってガリガリと壁紙をはがしていきます。壁紙を剥がすと、裏側にもわぁっと現れていたカビが表に出てきました。気持ち悪いぃぃ!!

剥がれた壁紙たち。ところどころ黒ずんでいます。

そしてそこに、カビを除去する薬剤を吹き付けていき乾かします。

乾いた後はこんな感じ。カビがなくなった部分は、黒から白い斑点に変わりました。すごーい!これはカビが死んだ状態だそうです。

今回使用したカビ取りようの薬剤は時間が経つと自然の成分に戻るもので、人体や動物への影響は低い自社開発のもの。とのことでしたが、やはりかびを取る作業中はどうしても塩素のような強いにおいがします。

ですので、その間飼い主とこたろうは別部屋で過ごしました。こたろうはケージごと隣の部屋に避難させましたが落ち着かない感じで、出せだせー!とアピールしてきました。ごめんよ~。

一日目は、10時から作業開始して13時頃に完了。2日目に壁紙の張り直しを行いました。2日目の作業はだいたい4時間で完了。てきぱきと作業を進めてくれました。

Before・After

作業前は、見るのも嫌だった黒ずんだ壁紙が…なんということでしょう。

こんなにまっしろに生まれ変わりました✨※張り替えたんだから当たり前

うちはタバコは吸いませんが、経年で黄ばんでいたのか、メーカーが違ったからなのかわかりませんが若干旧壁紙と新壁紙の色見の違いは出ちゃったがまぁ仕方ない。そこは想定範囲内です。

中のカビを除去せず、表だけ壁紙を張り替える事もできます。それだと安く済みますが、中からまたじわじわとカビが表に侵食してきます。また、その時点で対処してれば何とかなったであろうボードの深部までかびが侵食し、結局ボードごと交換しないといけない…ということにもなりかねません。

まだもうちょっと様子を見ようかな…と思う気持ちもとってもわかります。ただ、かびを見つけたらできるだけ早く対処したほうが、トータルコストは抑えられます。と、業者みたいな事を言いますがほんとです。笑

アレが部屋全体に広がるとか、考えただけで恐ろしいなと思います。

作業後のチンチラの様子

作業中は別部屋に居てもらった、こたろうさん。チンチラは大きい音や強いにおいにもストレスを感じるので、作業後にリビングに戻すのも不安だったのですが、1日目の作業後から思いのほかニオイは強くありませんでした。

リビングに戻ってきた日のこたろう。まったり、今日もツチノコのものまねをしています。大丈夫そうです。

匂いが強かったら、エアコンのある寝室で一日くらいは一緒に寝ないとだめかなーと思っていたのですが、ちゃんと窓を開けて換気してたからか、多少残ってるなー程度でした。

なので、こたろうは当日のうちにリビングに戻ってもらうことに。ケージを戻して開けてあげると、ばばーっと外に出て遊んでました。よかったよかった…

かびの防止策としては、換気をよく行う・湿気をためない(除湿器管理)など様々ありますが、どう対策していてもどうしても発生してしまう事はあります。実際、うちもチンチラがいるのもあり除湿は毎日徹底して行っていました。効果があるかははっきりわかりませんが、カビやウイルスにも効果があるとうたってる除湿器も置いてました。

ただ、温度湿度管理を行うことには気を配っていたものの、換気は…と言われると、微妙ではあります。マンションなので24時間換気のシステムはあるのですが、窓をあけて空気を入れ替える…という事はあまりできてなかったです。それをやると、部屋の温度・湿度が一気に変わってしまうから。

これをやれてたとして「じゃあカビははえなかったか?」と言われたら微妙ですが、マンションの1階の角部屋はそもそもカビが生えやすい環境ではあるみたいなので、遅かれ早かれ…だった気はします。

エアコンをガンガンかけないといけないというのはこれからも変わらないので、換気には気を付けますが…何年か後にまた再発するかもしれないなぁ。こればっかりはどうしようもないなぁ(´;ω;`)

その時はまたお金をかけて、なんとか対処するしかないかなーと思ってます。。。

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